伊藤忠都市開発は9月3日、2008年秋に電気自動車対応型の分譲一戸建てを販売すると発表した。充電用の200ボルトの屋外コンセントを標準装備し、三菱自動車などが2009年中に電気自動車の発売を予定していることに対応。環境意識の高い顧客の獲得を狙う。
同社が電気自動車対応型の分譲一戸建てを販売するのは、神奈川県横浜市の港北ニュータウン「クレヴィアコート北山田」で、販売戸数は16戸(第1期8戸、第2期8戸)を予定。充電コンセントの操作・予約は家の中で行えるため、夜に外へ出てプラグを差し込む手間がはぶけ、簡単に割安な深夜電力で充電できるのが特徴。
神奈川県では電気自動車の購入補助金や高速道路の割引サービスなどを導入することで、2014年までに3000台を普及させることを目標としている(関連リンク)。そのため同社では、電気自動車普及の先行事例としてビジネスチャンスがあると判断したようだ。
同社では「環境意識の高まりは世の中の流れなので、2009年からはすべての分譲戸建てに充電設備を標準装備する」としている。
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