地デジ対応テレビ、「アナログ放送停止までに買えばいい」――60%
2011年の地上波アナログ放送終了を前に、家電量販店などでは薄型テレビ商戦が盛り上がっている。しかし、まだ終了まで3年あるとあって、消費者はそれほど購入を急いでいないようだ。アスキー総合研究所調べ。
2011年7月に終了が予定されている地上波アナログ放送。見れなくなるのはまだ3年先だが、地上波デジタル(以下、地デジ)対応テレビに切り替えている人はどれだけいるのだろうか。
アスキー総合研究所の調査によると、地デジ対応テレビを使っている人は41.8%。家族構成別に見ると、「夫婦のみ世帯」(50.8%)や「2世代以上同居世帯」(50.5%)では半数を超える世帯が利用していたが、「単身世帯」では26.6%と低かった。
地デジ対応テレビをまだ購入していない人は、いつごろまでに買う予定なのだろうか。2011年7月に地上波アナログ放送が終了する予定であることを伝えた上で、地デジ対応テレビの購入意向を尋ねたところ、「アナログ放送停止まで」が60.0%でトップ。以下、「2009年中」が6.1%、「2010年中」が5.9%、「2008年中」が4.4%。「考えていない」という人も18.8%いた。すぐに買う必要があると思っている人は少ないようだ。
人気のブランドはやっぱり
地デジ対応テレビを持っている人にブランドを聞くと、「AQUOS」(シャープ)が30.9%で1位。以下、「VIERA」(パナソニック、18.2%)、「BRAVIA」(ソニー、17.0%)、「REGZA」(東芝、13.6%)、「Wooo」(日立、4.8%)が続いた。
ここ数年、大画面テレビは値下がりしており、手に入りやすくなっている。地デジ対応テレビを持っている人に画面サイズを尋ねたところ、最も多かったのは「30〜34インチ」(30.6%)。以下、「35〜39インチ」(17.9%)、「40〜44インチ」(15.8%)が続く。「可処分所得が高い『夫婦のみ』の世帯では40インチ以上の大型テレビを購入する傾向が見られる」(アスキー総合研究所)
インターネットによる調査で、対象は「Walker plus」「webザテレビジョン」の読者789人。調査時期は8月中旬から下旬。
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