成人年齢を18歳に引き下げる議論が出ているが、内閣府の調査によると「高額な商品の契約を1人でできる年齢」を18歳とすることに、「反対」という意見は過半数に達した。しかし成人は何歳からが適切か、と聞いたところ「20歳」が44.3%でトップ、次いで「18歳」(24.9%)、「22歳」(10.3%)であることが、アイシェアの調査で分かった。
成人年齢は「20歳」が適切だと答えた人に、その理由を聞いたところ「現状のままでよい」が多かったほか、国民年金法や公職選挙法など、成人年齢に関連する法律を取り上げ「20歳が適正」という意見もあった。また「18歳」を支持した人の理由は「高校を卒業して社会人になる人もいるから」や「運転免許証が取得できる」といった声が多かったが、「海外の成人年齢に合わせるべき」といった意見は少数派だった。「22歳」と選んだ人の理由として「大学を卒業する年齢」が多く、その背景には「自分の能力で収入を得られるようになった時点」を成人と考えるのが望ましいという考えがあるようだ。また「現在の20歳は幼すぎる」との声もあり、「高学歴化が経済的・精神的な年齢を引き下げたと考える人も少なくないようだ」(アイシェア)としている。
自分のしたことに対し責任をとれるようになるのは何歳からか、と聞いたところ「18歳」がトップで26.4%。以下「20歳」(21.2%)、「15歳」(18.9%)、「22歳」はわずか8.3%。男女別で見ると、男性は「18歳」(31.2%)が最も多く、次いで「20歳」(23.1%)、「15歳」(16.6%)。一方の女性は「18歳」(21.7%)と「15歳」(21.2%)が多く、男女で違いがあるようだ。
インターネットによる調査で、男女397人(男性50.1%、女性49.9%)が回答した。年代は20代が12.6%、30代が49.4%、40代が30.7%、そのほかが7.3%。調査期間は9月19日から9月22日まで。
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