自分の家が欲しい理由は、「安心感・満足感・達成感」を得たいから
賃貸物件に住んでいる人の過半数は自分の住まいに満足しているが、8割以上の人が理想としては自分の家を持ちたいと思っているようだ。オールアバウトとNTTレゾナント調べ。
気軽に引越しできたり、住宅ローンに追われたりすることがない代わりに、家賃を払い続けなければならない賃貸物件。賃貸に住んでいる人たちは、現在の住まいや理想の住まいについてどう考えているのだろうか。
オールアバウトとNTTレゾナントの共同調査によると、賃貸または社宅・寮に住んでいる人で住まいに「満足している」(「満足している」+「まあ満足している」)人は55.8%。「満足していない」(「あまり満足していない+満足していない」)と答えた25.8%を大幅に上回った。
現在の住まいで満足しているところ、不満なところはそれぞれどこなのだろうか。満足しているところでは「周辺の環境(犯罪、盗難など)」(60.3%)、「自然環境」(60.3%)、「学校・病院など公共施設」(60.2%)。不満なところでは「台所やお風呂など住宅設備」(54.0%)、「耐震性」(46.0%)、「間取り・広さ」(43.9%)が上位に挙がった。地理的な条件には満足しているが、建物自体には満足していない様子が伝わってくる。
家は持ちたい?
「夢の一軒家」とも言われるが、持ち家を欲しいと思っている人はどれだけいるのだろうか。理想として自分(または配偶者)の家を欲しいと思うか尋ねたところ、「自分の家が欲しい(「自分の家が欲しい」+「できれば自分の家が欲しい」)」が83.1%を占めた。
自分の家が欲しいと答えた人にその理由を尋ねたところ、「安心感、満足感、達成感」(56.9%)がトップ。以下、「家賃がもったいない、割高だから」(41.2%)、「資産になるから」(39.9%)が続いた。
持ち家を購入しない理由は?
賃貸居住者の8割以上は自分の家が欲しいと思っているようだが、実際に住宅の購入を検討したことはあるのだろうか。住宅購入の検討経験を尋ねると、1度以上検討したことがある人は34.3%だった。検討したことがある人は、「情報収集(インターネットや雑誌など)」(61.1%)や「ショールームやモデルルーム見学」(50.9%)、「住まいのイメージづくり(希望条件の整理)」(43.7%)などを行ったようだ。
結局購入しなかった理由を尋ねると、「資金面で難しかった」(52.1%)がトップ。以下、「いい物件が見つからなかった」(30.7%)、「具体的な計画を立てていくうちに、住宅購入が不安になった」(18.4%)、「家族や同居予定の相手等と意見が合わなかった」(10.2%)が続いた。
インターネットによる調査で、対象は25〜44歳の賃貸または社宅・寮の居住者1044人(男性52.4%、女性47.6%)。調査時期は9月10日から15日。
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