禁煙の敵は「仕事のストレス・プレッシャー」――70.0%
ボディブローのように家計にじわじわとダメージを与えるたばこ代。節約や健康のために禁煙しようとしても、仕事でのストレスが原因となってなかなかやめられないようだ。グラクソ・スミスクライン調査。
JTの「平成20年全国たばこ喫煙者率調査」によると、成人男性の平均喫煙率は39.5%。30年前と比較すると、35.2ポイントも減少している。景気悪化などで家計が厳しくなっている人も多いだろうが、喫煙者の懐具合はどのようになっているのだろうか。
グラクソ・スミスクラインの調査によると、喫煙男性のタバコ代は1カ月平均で8910円(20代7824円、30代9702円、40代9205円)であることが分かった。「1カ月の小遣いで、タバコ代の占める割合」を尋ねると、「3割以上」と答えた人は37.3%、「半分以上」と答えた人も11.3%いた。
景気悪化や物価上昇を受けて、節約にいそしんでいる家庭も多いだろう。夫が喫煙者である非喫煙の主婦に「今、あなたが夫に協力してほしい節約は何ですか?」と聞くと、トップはダントツで「タバコをやめる」(76.7%)。2位以下の「携帯使用料を減らす」(22.7%)、「飲み会を減らす」(22.0%)などを大きく上回った。
とはいえ、たばこ代を減らすために禁煙しようと思ってもなかなか実現することは難しい。「禁煙の敵は何ですか?」と喫煙男性に尋ねると、トップは「仕事のストレス・プレッシャー」(70.0%)。以下、「食後のひと時」(43.0%)、「会社の飲み会」(40.7%)、「仕事の量の多さ」(23.7%)、「家庭でのストレス」(15.7%)、「コーヒー」(14.7%)などが続いた。
インターネットによる調査で、対象は現在喫煙習慣のある男性300人(20代、30代、40代各100人)と20〜40代の夫が喫煙者である非喫煙の主婦150人。調査期間は10月2日から4日。
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