景気悪化などの影響で完全失業率は4.4%(2008年12月)と高水準だが、20代〜40代の人は就職・転職についてどのように考えているのだろうか。現在就職または転職することを考えているかと聞いたところ「考えている」という人は28.1%であることが、アイシェアの調査で分かった。年代別で見ると40代の22.4%に対し、30代は31.4%、20代は36.2%と、若い世代の方が就職・転職の意向は高いようだ。
就職・転職を考えている人に、その理由を聞いたところ「金銭的な余裕がほしいから」がトップで44.7%。このほか「興味のある仕事をしたいから」(29.4%)、「キャリアアップしたいから」(26.9%)、「今の仕事や立場が嫌だから」(25.4%)という結果に。
また求人情報を得るために何を利用するか、との質問には「登録制の求人情報サイト」が41.6%でトップ。以下「登録不要の求人情報サイト」(40.1%)、「ハローワークのWebサイト」(36.0%)だった。年代別で見ると、20代のトップは「登録制の求人情報サイト」(54.8%)、30代は「登録制の求人情報サイト」と「登録不要の求人情報サイト」(いずれも39.8%)、40代は「登録不要の求人情報サイト」「無料の求人情報誌」(いずれも47.1%)と、「年代が高くなるにつれ、簡易な方法で求人情報を得たいと考える傾向があるようだ」(アイシェア)としている。
今後希望する就業形態
就職・転職意向のある人は、今後どのような就業形態で働きたいと考えているのだろうか。最も多かったのは「正社員」で73.1%、性別・年代・就業形態問わず支持を集めた。男女別で見ると、男性は「個人事業主」(28.6%)や「経営者」(14.3%)の希望が女性を10ポイント以上上回り、独立への意向がうかがえた。
一方の女性は「正社員」(61.9%)の希望が男性に比べ20ポイント以上低かったが、「パート・アルバイト」(21.8%)、「契約社員」(21.2%)では男性と15ポイント以上の差をつけるなど「多様な就業形態を考えている様子」(同)
携帯電話による調査で、20代〜40代の男女431人が回答した。就業形態は正社員が54.1%、
個人事業主と主婦が9.5%ずつ、パート・アルバイトが8.4%、契約社員と派遣社員が4.4%ずつ。調査期間は2月3日から2月6日まで。
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