帝国データバンクは2月25日、「2009年度主要業界(44業界50分野)の業界天気図」を発表した。業界天気図は、各省庁、業界団体などの公表数字や、各業界の生産や販売、売り上げ、収益などをもとに、同社の業界担当者が「快晴」「晴れ」「薄日」「曇り」「小雨」「雨」「雷雨」の7段階で業界の景気を予測したもの。
2009年度の業界天気予測では、対象50分野のうち「景気が悪い」を示す雨模様が35分野(小雨:15、雨:19、雷雨:1)を占め、「景気が良い」を示す晴れ模様はわずか8分野(快晴:0、晴れ:1、薄日:7)に過ぎなかった。また、2008年度との比較でも、天気の「改善」は8分野、「悪化」は14分野と、全体的に悪化している。
分野別に見ると、唯一の「晴れ」となったのが「コンビニエンスストア」。低価格帯のPB(プライベートブランド)商品が不況下の消費性向に合っているほか、改正薬事法で大衆薬を販売できるようになることが追い風になると同社では分析している。また、「薄日」となったのは「総合商社」「医薬品製造」「インターネットサービス」「テレビ・ネット通販」「ファストフード」「ソフトウェア開発」「学習塾・通信教育・家庭教師派遣」の7分野。
一方で、最も悪い「雷雨」となったのは「自動車製造」。需要減に加え、米ビッグ3の動向が不透明で浮上のきざしが見えないことが悪天予測の要因となった。
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