不況で仕事が減ると、空いた時間を生かしての副業を考える人も多いだろう。副業をやったことがある人はどのくらいいるのだろうか。
インテリジェンスの調査によると、22〜39歳の正社員・契約社員に「副業したことはありますか?」と尋ねたところ、「ある」は30.8%。2007年に行った調査より13.7ポイント増加した。
男女別に見ると、男性(28.6%)より女性(35.1%)の方が副業経験率が高い。また職種別に見ると、最も経験率が高いのは「企画・事務系」で37.2%、以下、「販売/サービス」(34.9%)、「モノ作り系エンジニア」(26.7%)、「営業系」(26.4%)、「ITエンジニア」(25.8%)と続いた。
副業経験のある人は、どのくらい稼いでいるのだろうか。1カ月当たりの副業収入を聞いたところ、最も多かったのは「1〜3万円未満」で36.0%。以下、「3〜5万円未満」(22.6%)、「5〜7万円未満」(14.0%)、「1万円未満」(13.4%)、「9万円以上」(9.7%)、「7〜9万円未満」(4.3%)が続いた。平均収入額は約4.2万円だった。
どのような副業をしていたか自由回答で答えてもらうと、「休日の短期・単発のアルバイト」と回答した人が最も多かったが、「コンビニ」「飲食店」「清掃」など、通常の仕事を終えてから、夜の時間帯に仕事をするという人もいた。また、「アフィリエイト」「ネットオークションへの出品」「インターネット上での販売業」なども増えている。中には、「パソコン講師」「簡単なプログラミング」など、専門スキルを生かして副収入を得ている人も見られた。
インターネットによる調査で、対象は関東、関西、東海地区に住む22〜39歳の正社員、契約社員で就業中の男女1086人。調査期間は3月27日〜3月31日。
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