エコポイント制度を利用したい――63.5%
省エネ効果の高い家電を購入するとポイントが与えられ、さまざまな商品と交換できる「エコポイント制度」が5月15日から導入される。「エコポイント制度を利用したい」という消費者は63.5%と半数を超えているようだ。マクロミルの調べ。
省エネ効果の高い家電を購入するとポイントが与えられ、さまざまな商品と交換できる「エコポイント制度」が5月15日から導入される。消費者はどのように受け止めているのだろうか。
マクロミルの調査によると、「エコポイント制度を知っていますか?」と尋ねたところ、「内容まで詳しく知っている」(3.9%)、「内容までだいたい知っている」(35.1%)、「見聞きしたことはある」(50.3%)、「まったく知らない」(10.7%)だった。9割近くは制度について耳にしたことはあるようだが、内容まで理解している人はその半分程度に過ぎないようだ。
エコポイント制度の概要を説明した上で「エコポイント制度を利用したいですか?」と聞くと、「利用したい(とても利用したい+やや利用したい)」は63.5%。年代別に見ると、下の年代になるほど「利用したい」の比率が高くなっている(50代以上50.4%、40代51.2%、30代64.4%、20代68.3%)。
消費者はエコポイント制度に何を望んでいるのだろうか。「エコポイント制度に期待すること」を尋ねたところ、最も多かったのは「ポイントで交換できる商品・サービスが増えること」で68.8%。以下、「ポイント付与の対象となる商品・サービスの拡大」(67.2%)、「ポイントの交換や利用が簡単にできること」(64.9%)、「景気の回復につながること」(34.1%)、「制度導入による環境改善への成果報告」(31.2%)、「制度導入による経済効果の報告」(23.6%)が続いた。需要喚起や環境保護ということよりは、消費者としてどんなメリットを受けられるかという方に注目が集まっているようだ。
省エネ家電を購入したいという人に「購入したいと思う省エネ家電は?」と聞くと、トップは「地デジ対応テレビ」で64.1%。以下、「冷蔵庫」(58.6%)、「エアコン」(53.7%)、「蛍光灯器具」(43.3%)、「パソコン」(40.7%)、「電子レンジ」(34.3%)、「炊飯器」(27.4%)、「DVDレコーダー」(24.3%)が続いた。
インターネットによる調査で、対象は全国の20歳以上の男女516人(男性258人、女性258人)調査期間は4月27日と28日。
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