夏のボーナス、自由に使える金額はいくら?
夏のボーナスの支給額のうち、自由に使える金額で満足している人はどのくらいいるのだろうか? カカクコムの調査によると、79.7%の人は「不満」と回答しているが、「やや満足」という人も16.5%いた。
「夏のボーナスは減少しそう……」と、多くのビジネスパーソンから嘆き声が聞こえてきそうだが、支給額のうち「自由に使える金額」はいくらくらいなのだろうか? カカクコムの調査によると、最も多かったのは「5万円〜10万円」で24.1%、次いで「10万円〜20万円」(15.4%)、「3万円〜5万円」(13.5%)であることが分かった。
質問方法を変えているため単純な比較はできないが、昨年は「20万円以上」と答えた人が50.1%いたが、今年は41%にまで減少。逆に「10万円未満」と答えた人が大幅に増えていることから、「夏のボーナスで何か大きなモノを買おうという意欲自体に影響を与えそうだ」(カカクコム)としている。
インターネットによる調査で、男女7179人(男性88.6%、女性11.4%)が回答した。調査期間は5月14日から5月21日まで。
自由に使えるお金に対する満足度、約8割の人が「不満」
夏のボーナスで自由に使える金額に満足している人は、どのくらいいるのだろうか。「非常に不満」(43.7%)と「やや不満」(36.0%)を合わせると、79.7%の人は不満に感じているようだ。ただ16.4%の人は「やや満足」しており、「一定のまとまった金額をもらえることで、『もらえるだけでいい』という気持ちが見え隠れしている」(同)
夏のボーナスの用途として、最も多かったのは「預貯金」(29.6%)。1人当たりの平均預貯金額は15万8585円だった。預貯金をするという人に、その理由を聞いたところ「生活費の補てんのため」がトップで62.5%(昨年は58.2%)、次いで「年金の将来が不安だから」は29.2%(同28.6%)。この2つは昨年と比べ、数ポイント増えていることから「生活の厳しさや将来への不安感は、より一層強まっているようだ」(同)という。
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