博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所は6月23日、「メディア定点調査 2009」を発表。東京地区の生活者のマス4媒体(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌)とインターネット2媒体(PC、携帯)を合わせた1日のメディア接触総時間は323.9分(週平均)と前年に比べて4.6分増加したことが分かった。
同研究所では「不景気の影響で生活者が自宅で過ごす時間が増えたことによる『巣ごもり型メディア消費』に後押しされたこと、そして、PCからのインターネットへの利用時間が増えたことなどの影響が考えられる」と分析している。
媒体別に見ると、PCからのインターネットが前年比8.2分増の67.6分、テレビが同2.1分増の163.5分と好調だった一方、ラジオは4.1分減の31.1分、新聞は2.5分減の26.0分と落ち込んだ。
年代別に見ると、テレビ、ラジオ、新聞は上の年代ほど接触している時間が長くなっているのに対し、PCからのインターネット、携帯電話からのインターネットは下の年代ほど接触している時間が長くなっている。
郵送による調査で、対象は東京都、大阪府、高知県に在住の15〜69歳の男女1919人。調査期間は2月6日から2月19日。
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