出光興産は9月3日、本田技研工業の新型燃料電池自動車「FCXクラリティ」を3年間リース契約し、本日から導入開始したと発表した。
出光興産が燃料電池自動車をリース導入するのは、2004年3月に初導入した「FCX」から数えて3台目。FCXクラリティは燃料電池自動車として専用設計された最新モデルで、出力100キロワットのPEMFC(固体高分子膜型)燃料電池スタックと容量171リットル、最高充填圧力35メガパスカル(約345気圧)の水素タンクを搭載し、最高速度時速160キロメートル、航続距離620キロメートルと、ガソリン車並みの性能を実現している。
出光興産はこれまで環境展示会の「エコプロダクツ」や地方自治体の催事などで燃料電池自動車の試乗会を実施しており、FCXにはこれまで約7000人が試乗した。新たに導入したFCXクラリティも試乗会などのイベントで使用するほか、通常業務や実証試験などに使用し、燃料電池自動車に水素を供給する水素ステーションの整備を促進させていきたい、としている。
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