冬のボーナスの支給時期となったが、空前の不況の中、支給額はどのように変化しているのだろうか。
リクルートエージェントの調査によると、20代〜30代の正社員に「今年の冬のボーナス額は、昨年の冬のボーナス額に比べて、どの程度の増減でしたか?」と尋ねたところ、「増加」は4%、「同等」は43%、「減少」は52%だった。「減少」と回答した内の半数は30%以上のダウンとなっており、不況の影響を色濃く反映した結果となった。
業種別に見ると、「減少」の比率が最も高かったのは「製造業」で70%。以下、「IT・インターネット」(53%)、「流通・物流・接客」(46%)、「サービス・その他」(46%)、「金融・不動産」(45%)が続いた。「メディカル」は比較的不況の影響が小さかったようで、「減少」は36%にとどまった。
過半数の会社員のボーナスは減少するようだが、どのように感じているのだろうか。「今年の冬のボーナス額に満足していますか?」と聞くと、「満足」は15%、「どちらともいえない」は28%、「不満」は57%だった。業種別に見ると、「不満」は「消費財」(62%)や「サービス・その他」(61%)で高かった一方、「メディカル」(40%)では比較的低かった。
個別のコメントでは、「不景気でしょうがないと思うから。もらえるだけましだと思う」「満足ではないけどもらえないとあきらめていたものがもらえたので、ありがたいと思っています」などがあった。
インターネットによる調査で、対象は20代〜30代の正社員768人。調査期間は11月20日から24日。
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