閲覧注意! 「おもちゃのカンヅメ」の中身を公開する人々(2/2 ページ)
3月31日の「Google 急上昇ワード」のトップに「おもちゃのカンヅメ 中身」が輝いた。筆者も中身が知りたかったので、子どものころからの夢を壊してもいいという覚悟で検索してみたのだが……。
チョコボールを何個買えば、おもちゃのカンヅメが当たるのか
「シルシルミシル」では、「チョコボールを何個買えば、おもちゃのカンヅメが当たるのか」という検証もやっていた。その結果は、「1000個買って→金のエンゼルは2個」「1000個買って→銀のエンゼルは37個」。「1000個大人買いすると……計9個(金のエンゼルで2個+銀のエンゼルで7個)のおもちゃのカンヅメをゲットできる」とあった。大まかに言ってしまうと、チョコボールを100個買ったら、おもちゃのカンヅメ1個が当たる計算である。
BIGLOBEなんでも相談室の「チョコボール、金・銀のエンジェルが当たりません」という質問の回答欄には、森永製菓からのそんなクレームに対する興味深いお答えが載っている。
そこには、「チョコボールの懸賞額は、『景品表示法』と言う法律で決まっておりまして、これは年間売上予想額によってその数字が決まります(売上予想額の2%まで)。 弊社は、その法律基準限度内でエンゼルマークを入れさせていただいております。なお、金または銀のエンゼルマークが出る確率について、具体的な割合などはお知らせできないのですが、ここ数カ月は金・銀でのご応募を合わせまして平均で毎月約2万名様に『おもちゃのカンヅメ』を発送させていただいております」とある。
この森永製菓のお答えを信じるとしたら、年間で24万個の『おもちゃのカンヅメ』が流通しているわけである。それが、約40年続いてるとしたら……単純計算で、約1000万個。秘密が暴露される体験を1000万回届けているわけである。
何があっても秘密である。 何度ばれても秘密であることを通す。トップシークレットマーケティング。プレゼント企画自体が1つのブランドとして大きく育っていく希有なパターンに、おもちゃのカンヅメに夢を描いて大きくなった我々大人は、また改めて学ぶべきものがある。(中村修治)
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