1日200人が見学、日本食研製造の“宮殿”工場に行ってきた:郷好文の“うふふ”マーケティング(4/4 ページ)
工場といえば、殺風景な建物が定番。しかし、1日200人もの見学者が訪れるという日本食研製造の工場は、“宮殿”とモデルとした驚くべき建物。その全容をリポートする。
宮殿工場に秘められた秘密
「撮影スポットに行きましょう」。赤嶺さんの案内で全景を見渡せる“ゴルゴスポット”へ(特別許可なので一般ツアーでは不可)。そこへの通路にも陳列ケースが並び、食とも文化とも関係ないものも盛りだくさん展示されていた。
「これはどういうモノなんですか?」
「社員から“陳列してほしい”と送られてきたものもあります、これでも一部なんです」
実はロビーのNECの骨董コンピュータも初代ウォークマンなども、全国の社員から送られた展示物品。社員全員参加のあかしだ。宮殿だからといって取り澄ました館ではなく、バンコといい展示物といい、社員総出の踊りといい、随所に人間くささがある。宮殿工場投資は販売促進だけでは説明がつかない。社員をやる気にさせる企業の決意でもある。
「なるほど」と射撃ポジションで全景を写しながら、私は大西さんに聞いた。
「宮殿全体でバンコは何体いますか?」
その答えは企業秘密(?)らしくかわされたが、まだまだ謎がたくさん隠されていそうだ。キャンペーンに応募して当たったなら、オリジナルの焼肉のたれを堪能しながら探してみてはいかがだろうか。
告知
「宮殿へ行こう!キャンペーン」
ツアー日:2010年8月21日(土)・22日(日) の1泊2日ツアー
当選者数:20組40名
応募期間:2010年4月21日(水)〜5月31日(月) (当日消印有効)
URL:http://www.yakiniku-kyuden.com/oubo/index.html
※ブレンダーさんにオリジナルの焼き肉のたれを作ってもらえるブレンダー体験は、通常の工場見学では体験できない、夏のプレゼントキャンペーンツアー限定です。
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