トヨタ自動車は5月21日、電気自動車(EV)ベンチャー企業の米テスラモーターズと、EVとその部品の開発や、生産システム、技術に関して業務提携することで基本合意したと発表した。今後、両社は専門チームを組織し、具体的な提携業務の内容や対象範囲などを検討する。また、今回の業務提携に伴い、トヨタはテスラに総額5000万ドルを出資してテスラの株式を取得する。
カリフォルニア州パロアルトを本拠地とするテスラは、EVやEVパワートレーン構成部品の設計・生産を行っており、高性能スポーツEV「ロードスター」を北米、欧州、アジアで1000台以上販売している。トヨタは世界初の量産ハイブリッド自動車(HEV)である「プリウス」を1997年に発売して以来、これまで累計約250万台のHEVを販売。2009年にはプラグインハイブリッド自動車(PHV)「プリウス プラグインハイブリッド」のリース販売を開始しているほか、2012年にはEVの市場投入も予定している。
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