就業者の4割超、「ノー残業デーでも定時退社できない」
労働時間短縮や経費削減の一環としてノー残業デーを設定している企業は多い。しかし、就業者の4割超は、ノー残業デーでも定時退社できていないようだ。アイシェア調べ。
労働時間短縮や経費削減の一環としてノー残業デーを設定している企業も多いが、実際に守られているのだろうか。
アイシェアの調査によると、「職場にノー残業デー制度はありますか?」と尋ねたところ、仕事をしている人のうち「ある」と回答したのは31.4%と、3人に1人の職場では導入されているようだ。
ノー残業デーがある就業者に「ノー残業デーには定時退社できますか?」と聞くと、「できる(必ずできる+できることが多い)」は58.5%、「できない(できないことが多い+まったくできない)」は41.4%だった。「できる」の割合は男性(49.3%)より女性(75.0%)の方が高く、年代が上になるほど高くなる傾向にあった(20代48.6%、30代63.7%、40代63.5%)。アイシェアでは「性別や年代による職場でのポジションの違いが、制度の利用しやすさの違いとなって現れているのかもしれない」とコメントしている。
定時退社する日は何をしているのだろうか。ノー残業デーに定時退社できる就業者に「ノー残業デーに定時退社した後は何をしていますか?」と尋ねると、トップは「自宅でくつろぐ」で87.7%。以下、「買い物に行く」が26.2%、「飲みに行く」が20.0%、「食事に行く」が18.5%、「趣味・スポーツ」が13.8%で続いた。
男女別に見ると、「自宅でくつろぐ」の割合は女性(83.3%)より男性(91.4%)の方が高く、「買い物に行く」の割合は男性(20.0%)より女性(33.3%)の方が高いようだ。
インターネットによる調査で、対象は20〜40代の男女429人(男性57.6%、女性42.4%)。調査期間は6月22日から25日。
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