矢野経済研究所は7月12日、「浄水器・整水器市場に関する調査結果 2010」を発表、2009年度の浄水器・整水器市場規模は前年度比2.7%減と2年連続減少で412億円(メーカー出荷金額ベース)となったことが分かった。また、メーカー出荷台数ベースでの市場規模は前年度比2.6%減と3年連続減少で1011万6000台となった。
同研究所では「住宅着工数が70万戸台に落ち込んだことで、システムキッチンの出荷台数の落ち込みとともに高価格帯のビルトイン型浄水器の出荷台数が減少している。また、高価格帯のアルカリイオン整水器の出荷が落ち込み、事業撤退する事業者が続出したことも影響した」とコメントしている。
タイプ別のシェアを見ると、トップは「アルカリイオン整水器」で30.2%。以下、「据置型」が23.3%、「蛇口直結型」が19.9%、「ビルトイン型」が13.1%、「蛇口一体型」が9.9%、「卓上型」が2.8%、「浄水シャワー」が0.8%で続いた。推移を見ると、「アルカリイオン整水器」は微増、「蛇口直結型」は微増、「ビルトイン型」「据置型」は減少推移、「蛇口一体型」は横ばい、「卓上型」は2007年度比で大きく伸張、浄水シャワーは縮小となっている。
「市場規模全体が減少傾向にある中、蛇口一体型は堅調な推移をみせている。現在は新築マンション市場での採用率が高い商品だが、今後はリフォームでの既存住宅への採用率が高まる見込み。また、卓上型が2007年度との比較で大きく成長、大手浄水器メーカーの新規参入が相次いでいる」(矢野経済研究所)
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