なぜニホンではベンチャー企業が育ちにくいのか:ちきりん×磯崎哲也のマジメにおちゃらける(3)(3/3 ページ)
「日本はベンチャーに冷たい」といった声を聞くことがあるが、本当にそうなのか。ベンチャービジネスを取り巻く環境や課題について、公認会計士の磯崎哲也さんと正体を明かさないブロガー・ちきりんさんが語り合った。
ちきりん:それに、大企業の中でのし上がっていく人には、本来の仕事に必要な能力とは別のチカラが必要だったりもしますしね(笑)。
磯崎:僕のいた長銀総合研究所は、日本長期信用銀行(長銀)系の会社でした。僕は銀行員ではなかったのですが、長銀がスローモーションのように倒れていく姿を見ていて、それが僕の背中を押してくれたことは間違いない。
そして長銀が経営破たんし、そこで働いている人たちが散らばっていきましたが、新天地でうまくいっている人を見ていると、ある共通項を感じるんですよ。長銀時代に「あいつヘンな奴だな」と言われてたような人のほうが、活躍している気がするんです(笑)。
ちきりん:自分の道を自分で考えていた人たちですね。
磯崎:そうです。保守本流の出世コースを歩んでいた人たちが、外に出されて成功するとは限らないわけですね。
→続く。
ちきりんさんの対談バックナンバー
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→5W1Hに忠実な新聞よりも、グチャグチャな「圧縮新聞」の方が面白い理由(対談相手:phaさん)
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著者プロフィール:ちきりん
兵庫県出身。バブル最盛期に証券会社で働く。米国の大学院への留学を経て外資系企業に勤務。2010年秋に退職し“働かない人生”を謳歌中。崩壊前のソビエト連邦など、これまでに約50カ国を旅している。2005年春から“おちゃらけ社会派”と称してブログを開始。Twitterアカウントは「@InsideCHIKIRIN」
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