矢野経済研究所は12月16日、「玩具市場に関する調査結果」を発表、2009年度の国内玩具市場は前年度比7.5%減の7731億円と2年連続で大幅に縮小したことが分かった。
玩具市場の約60%を占めるテレビゲーム市場が、据置型次世代ゲーム機の需要一巡やそれに伴うソフト販売量の減少で前年度比12.0%減の4492億円と大幅に縮小したことが影響した。テレビゲームを除いた市場規模を見ると、同0.4%減の3239億円とほぼ前年の水準を維持している。
2010年度はマイクロソフトがXbox 360向けのゲームデバイスとしてKinectを発売したことや、2011年2月にニンテンドー3DSの発売が予定されていることから、市場規模は前年度比3.4%増の7996億円になると同研究所では予測している。
伸びている分野を見ると、ソーシャルゲーム市場が前年比651.1%増の338億円と大幅に増加。「基本使用料無料で始められることや、コミュニティの育成・維持が重視されていることなどによりライトユーザーを多く取り込み急速に拡大している」(矢野経済研究所)。
また、ジグソーパズル市場は小ピース・低単価のキャラクター商品人気により新規ユーザを多く取り込んだことから、同10.3%増の75億円と、約15年ぶりに拡大に転じた。フィギュア市場も着せ替えや可動ギミックの付いた、従来よりも低価格帯の商品の人気でユーザーを増やしたことで、同2.9%増の283億円と拡大した。
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