外国人留学生が日本での就職で不安に感じること
楽天やパナソニックなど、グローバル化を進める企業が外国人留学生を積極的に採用するようになっている。外国人留学生は日本での就職についてどのように考えているのだろうか。ディスコ調べ。
楽天やパナソニックなど、グローバル化を進める企業が外国人留学生を積極的に採用するようになっている。氷河期とも言われる日本の就職戦線だが、外国人留学生たちは目下の状況をどのようにとらえているのだろうか。
ディスコの調査によると、大学3年生もしくは修士1年生の外国人留学生に「2012年春入社の就職戦線」を尋ねたところ、「厳しい(非常に厳しい+やや厳しい)」は89.0%と、日本人学生(86.5%)同様に厳しいと感じている人が多いことが分かった。
外国人留学生はどんなことに注目して就職活動を行っているのだろうか。「就職先企業を選ぶ際に重視する点」を聞くと、トップは「将来性がある」で61.4%と断トツ。以下、「職場の雰囲気が良い」が28.7%、「有名企業である」が25.7%、「給与・待遇が良い」が25.3%で続いた。
日本人学生と外国人留学生を比較すると、日本人学生では「職場の雰囲気が良い」「仕事内容が魅力的」「社会貢献度が高い」などの割合が高かったのに対して、外国人留学生では「将来性がある」「有名企業である」「大企業である」などの割合が高かった。
コミュニケーションが不安
「日本で就職する際に不安に感じること」を尋ねると、最も多かったのは「職場で良い人間関係が作れるか」で44.1%。以下、「自分の日本語が通じるか」が40.0%、「希望する仕事に就けるか」が36.4%、「日本の商習慣になじめるか」が32.0%、「顧客対応が問題なくできるか」が30.1%で続いた。異国での就職ということで、職場でのコミュニケーションに不安を感じている人が多いようだ。
インターネットによる調査で、対象は大学3年生もしくは修士1年生の外国人留学生443人(出身は中国325人、韓国52人、東南アジア31人、台湾29人など)。調査期間は11月24日から12月6日。
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