雨の富士スピードウェイを走った「6輪たいれる」を再現
京商は、1/18スケールのダイキャストモデル「ティレル P34 1976 JAPAN GP」を2月下旬に発売する。価格は1万9950円。
かつて、6つのタイヤを装着したF1カーが存在していたことをご存じだろうか? 京商は、1/18スケールのダイキャストモデル「ティレル P34 1976 JAPAN GP」を2月下旬に発売する。価格は1万9950円。
「6輪たいれる」として知られるティレルP34は、1976年のF1第4戦「スペインGP」で登場。デザイナーのデレック・ガードナーは、空気抵抗を軽減するために、前輪を小型化しフロントノーズの影に入れることを考案。接地面積が小さくなるため、前輪を4輪にするという逆転の発想だった。
イロモノかと思われたティレルP34だったが、第6戦「モナコGP」では2位と3位、第7戦「スウェーデンGP」では1位と2位を獲得。富士スピードウェイで開催された最終戦「F1世界選手権イン・ジャパン」でも2位フィニッシュと好成績を挙げた。残念ながら1977年シーズンは低迷し、ティレルP34は2年間で姿を消した。
今回、京商が米トゥルースケールミニチュアズと共同で開発したのは、1976年10月の日本GP仕様。ジョディー・シェクターがドライブした「ティレルP34 1976 JAPAN GP No.3」と、パトリック・デパイユの「ティレルP34 1976 JAPAN GP No.4」は、リアウイングの形状の違いなどを作り分けた。
前輪と連動するステアリング機構を設けたコックピット、三角形状のエアファンネルカバーを外すと露になるフォードコスワースDFVエンジン、付属レンチにより極小ナットを回してタイヤを取り外すと見て楽しめるサスペンションやブレーキシステムなど、徹底的にディテールにこだわった。当然、タイヤは雨の富士スピードウェイのレースで履いたレインタイヤだ。
世界限定1500台。本体サイズは、約225×108×49ミリ(全長×全幅×全高)。別売の専用ディスプレイケース(6090円)は、青と黄色のティレルカラーで塗られた木製ベースに、富士スピードウェイの当時のコースレイアウトをプリントする。
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