JTBは4月18日、「2011年ゴールデンウィークの旅行動向」を発表した。それによると、4月24日〜5月4日の11日間に1泊以上の旅行に出かける人を、前年比27.6%減の1609万人と見込んだ。東日本大震災の影響で、旅行の取り消しや延期が相次いでいることが大幅減の背景となっている。
旅行先別に見ると、国内旅行人数は前年比27.8%減の1565万9000人。JTBでは「関西、九州、沖縄など西日本方面の人気が高くなっている。特に九州は新幹線が3月12日に博多から鹿児島中央まで全線開業し、3月に開業したJR博多シティとともに大きな人気を呼んでいる。旅行各社が例年に増して間際商品を相次いで発売しており、ゴールデンウィーク直前の間際申し込みが増えるとみられる」とコメントしている。
一方、海外旅行人数は前年比16.6%減の43万1000人と、国内旅行ほど落ち込みは激しくないと見込んでいる。5月2日を休めば7連休、5月6日も休めば10連休と、今年のゴールデンウィークは長期休暇をとりやすい日並びであることに加えて、米ドルが85.96円(4月11日時点、2010年4月12日は94.10円)、ユーロが124.24円(4月11日時点、2010年4月12日は128.43円)と円高が進んでいることも背景にあるようだ。
地域別に見ると、アジアへの旅行人数は前年比18.8%減の26万人なのに対して、北米は同9.5%減の3万8000人、欧州は同3.2%減の6万人と震災の影響は限定的であるようだ。
関連記事
- 創業1300年! 世界最古の温泉宿に行ってみた――慶雲館52代当主・深澤雄二氏(前編)
変化の激しい現代、そんな中でも数々の困難を切り抜けて生き残ってきた“長寿企業”がハイライトされる機会が増えている。その1つが西暦705年創業の西山温泉慶雲館である。温泉宿としては世界最古の慶雲館、現代でも人気を保っている理由を第52代当主の深澤雄二氏に尋ねに行った。 - 減少率は過去最悪、3月の外国人旅行客が半減
- 世界遺産に登録したい日本の地域、一番人気は「富士山」
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.