コラム
SNSはクルマのマーケティングを変えるか?――トヨタ自動車の挑戦(2/2 ページ)
自動車の国内市場が年々縮小していく中、海外市場の開拓にしか活路を見いだせなかったクルマ業界に、新たな販売戦略が出てきている。その1つがトヨタ自動車がセールスフォース・ドットコムと提携して行うSNS「トヨタフレンド」だ。
工藤建設のEVによるトータル提案
もう1つ、ユニークな組み合わせでクルマを提供するのは神奈川県で住宅を販売する工藤建設だ。
少し前になるが、工藤建設が販売する住宅に、太陽光発電とエネファームを組み合わせ、さらに、日産自動車の電気自動車「リーフ」を何と標準装備させるというもの。第1期はすでに完売しており、現在第2期を販売中で、こちらも高い関心を集めているという。
この商品は、家とクルマが電気でつながっているという生活提案で、トヨタ自動車の提案とは違い、移動も含めた居住空間インフラとしての提案だ。完全にEVを環境・エネルギー問題のソリューションとして位置づけ、EVによるトータル提案を実現した。これがスマートコミュニティへと近づく一歩となるのは間違いない。(猪口真)
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