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コラム

「目標」と「目的」の違い――あなたが働いている意味は何ですか?(2/2 ページ)

目標はほかから与えられることが十分ありえるが、目的はほかから与えられない。意味は自分で見出すものだからだ。仕事をする上で、その意味を認識することが重要だということを筆者は「3人のレンガ積み」の逸話から説明する。

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3人のレンガ積みたちのその後は?

 ところで、先の3人の男のその後を私が想像するに……。

 1人目の男は違う建築現場で相変わらずレンガを積んでいた。

 2人目の男は今度はレンガ積みではなく、木材切りの現場で「カネを稼ぐためには何でもやるさ」と言ってノコギリを手にして働いていた。

 そして3人目の男はその真摯(しんし)な働きぶりから町役場に職を得て、「今、水道計画を練っている。あの山に水道橋を造って、町が水で困らないようにしたい!」と言って働いていた。

 すべてのビジネスパーソンに問いたい。

  • ほかからの目標をこなすことだけに忙しくしていないだろうか?
  • 目標に自分なりの意味を加えている(=目的を作り出すことをしている)だろうか?
  • その目的は、パンを得るレベルのことだろうか、それとも町の大聖堂を作るレベルのことだろうか?

 経営者や上司、人事の方々にも問いたい。

  • 働き手にもっぱら「目標」だけを課していないか?
  • 組織が持つ事業の意味と、働き手が持つ仕事の意味を重ね合わせることの支援をしているだろうか?
  • あなたの組織の目的は、パンを得るレベルのことだろうか、それとも町の大聖堂を作るレベルのことだろうか?(村山昇)

 →村山昇氏のバックナンバー

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