テレビドラマの映画化で気になること、映画になるための基準や条件は?:映画ウラ事情(2/2 ページ)
映画版「こち亀」に続き、多くのテレビドラマの映画化が予定されている。しかし、その基準は単純に視聴率が高ければいいというものでもなさそうだ。
ここでちょっと疑問。海外のドラマにも映画化されているものはある。例えば、「X−ファイル」「特攻野郎Aチーム」。今後では、映画化の話が浮上しては消え、浮上しては消えと、やきもきさせられっぱなしの「24」。こちらも、日本と同じような感覚なのだろうか。「X−ファイル」を扱う20世紀フォックス ホーム エンターテイメントに聞いた。
「映画化されている『X-ファイル』ですが、この作品も『24−TWENTY FOUR−』同様、世界的な人気を誇り、日本でも社会現象を巻き起こしました。それゆえ、重要視されるものはやはり認知度であり、かつ、この作品が映画になったら凄いのに! と、ファンの方々の期待に応えられるクオリティと信頼度の高い作品が映画化される可能性が高いと思います。また、『24−TWENTY FOUR−』ですが、脚本家の候補が何人か上がり、実際に脚本も出来あがったようですが、残念ながらスタジオサイドにキャンセルされてしまったみたいで、現在、白紙の状態だそう。ですが、キーファー自身が映画化を強く望んでおり、映画化正式決定の吉報を待っているところです」
正直、ゼロから映画を制作するよりはハードルが低いと思っていたドラマの映画化。そう単純なことではなく、ドラマという映像があるぶん、難しい点は多いみたいだ。
映画ライター:安保有希子
1975年生まれ。夕刊フジ、日経エンタテインメント、DVDレビューなど、新聞・雑誌で執筆する傍ら、ラジオで映画コメンテーターを務める。ジャンルを問わず映画を鑑賞するが、好んで足を運ぶのは、B級とホラーとアニメ。そのため、オタクと勘違いされやすいものの、決してそうではない、と頑なに言い張っている。
関連記事
- 「ライフ」インデックス
- 25年前の名作映画のブルーレイをざっくり見てみたよ
「妻はレベッカ・ローミン」をうらやましがる『スタンド・バイ・ミー』の少年たちに、ああ、25年経ったのね……としみじみ。 - ジャスティン・ティンバーレイク、“ショーン・パーカー”を語る
映画『ソーシャル・ネットワーク』のブルーレイ/DVDがデラックスコレクターズエディションとして2枚組みで5月25日に発売される。価格はブルーレイ版が3990円、DVD版が2980円だ。 - また“やらかす”んだろ……と誰もが思った『あしたのジョー』実写化、意外と“やらかしてなかった”!?
2月11日公開の「あしたのジョー」。実写になってどこに驚いたかといえば、主演2人のボクサー体型。主演2人の肉体美にスーパースローのカメラワークがねっとりと絡み付いた試合シーンは女子的に眼福です。 - 『エンジェル ウォーズ』は「負けないわ! アタシは最強の女戦士……脳内ではねっ」 っていう、リア充なにそれ? な映画
4月15日公開の「エンジェル ウォーズ」。クロサワを観て育ち、ジャパニメーション好きを公言するザック・スナイダーが自分の脳内妄想をこれでもかと詰め込んで映画を作ったらこうなった? - 『GANTZ PERFECT ANSWER』で、演技派トップアイドルの特撮ヒーロー風コスをじっくり拝もう!
4月23日公開の「GANTZ PERFECT ANSWER」。トップアイドルたちがエロくさいガンツスーツで身体張ってがんばる、日曜の朝8時の特撮戦隊モノっぽいアクション映画だ。
関連リンク
Copyright© 2014 HOLLYWOOD CHANNEL INC. All Rights Reserved.