25年前の名作映画のブルーレイをざっくり見てみたよ:あの映画ざっくりレビュー(番外編)
「妻はレベッカ・ローミン」をうらやましがる『スタンド・バイ・ミー』の少年たちに、ああ、25年経ったのね……としみじみ。
中2の夏休み、少年たちのちょっとした冒険と成長を描いて、少年も少年だった人たちも思わず感動しちゃう1986年の名作『スタンド・バイ・ミー』がデジタルリマスターでブルーレイになったよ!
25年経ったいま、リマスター版を出すにあたり、成長した子役2人が監督のロブ・ライナーと一緒にリマスター版を見ながらコメントする特典映像が見もの。ゴーディ役とテディ役の2人は子役でキャリアをスタートさせて、いまも俳優の仕事を続けているものの『スタンド・バイ・ミー』を越える作品には巡り会えていない、というのが正直なところ。
『ロード・オブ・ザ・リング』撮影中のショーン・アスティン(子役出身、LOTR三部作のサム役)に「いいなあ、変わってよ」っていったら、「時間を戻して『スタンド・バイ・ミー』の役を僕と変わってくれるならいいよ」っていわれた、というエピソードに子役出身者の苦悩をかいま見る思い……。
おデブのバーンが出ているシーンでたびたび「バーンがレベッカ・ローミンと結婚するとは」「彼の妻は今レベッカ・ローミンだ」とコメント(バーン役のジェリー・オコンネルはX-MENのミスティーク役で有名なレベッカ・ローミンと結婚したそう)する姿に、君たちはもう少年じゃないんだね……としみじみ。
何度見てもジーンとくる名作の保存版であることはもちろん、23歳で早世したリバー・フェニックスの少年時代がデジタルリマスターで完全保存されたのもうれしい。で、25年経ったとはいえ、監督に大暴露されたリバーの秘密は必見です(笑)
若かりしロバート・デ・ニーロ主演の『タクシー・ドライバー』も同時にリリース。昔見たはずだけど結末が違うぞ! と思ったら単に間違って覚えてただけでした。飲み屋やツイッターでうんちくを語る前に答え合わせしておくといいかも。
「スタンド・バイ・ミー 製作25周年記念 HDデジタル・リマスター版 ブルーレイ・コレクターズ・エディション」(3990円)、「タクシードライバー 製作35周年記念 HDデジタル・リマスター版 ブルーレイ・コレクターズ・エディション」(3990円)は、6月22日にソニー・ピクチャーズ エンタテインメントから発売
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