多くの飲食店が提供している特典・割引クーポン。飲食店オーナーたちはどのようなことを考えて、クーポンを発行しているのだろうか。
ぐるなびの調査によると、クーポンを発行している加盟店に「グルメサイト上で割引・特典クーポンを発行することのメリット」を尋ねたところ、「新規客を獲得できる」が80.3%と断トツで、「団体客を獲得できる」(42.3%)や「リピート客を増やせる」(38.6%)を大きく上回った。
また、逆にどんな課題があるかも聞くと、「クーポン利用客はリピートにつながりにくい」(66.2%)や「クーポンを発行することで利益率が下がる」(64.6%)が上位。新規客獲得以外ではメリットを感じていない飲食店も多いことがうかがえる。
求められているのは“顔が見えるクーポン”
近年、マクドナルドが顧客ひとりひとりの購買パターンに応じてカスタマイズしたクーポンの配信を行ったり、Facebookが企業と連携して位置情報などと連動したクーポンを配信するなど、さまざまなクーポンが登場している。
「グルメサイト上で割引・特典クーポンを発行することに、集客以外のどのような効果・役割を求めますか?」と尋ねると、「よく利用されているクーポンを知りたい」(77.1%)、「利用履歴をマーケティングデータとして」(76.6%)、「利用したお客様の来店回数を把握したい」(74.6%)などの割合が高かった。
ぐるなびでは「従来の網羅的なクーポンではなく、店や企業側が利用者や利用内容を把握できるような、ひとりひとりの顧客に合わせたきめ細かいクーポンサービス、“顔が見えるクーポン”にシフトし始めていることがうかがえる」とコメントしている。
インターネットによる調査で、対象はぐるなびに加盟している515店(うちクーポンを発行しているのは437店)。調査期間は5月31日から6月7日。
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