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あなたは何を売っていますか?――働く意義を自問する(4/4 ページ)

MBOや成果主義の普及で、分解的に、定量的に人事評価されるようになった現代のビジネスパーソン。しかし、細分化された評価のもとでは、将来への道筋が描きにくくなります。それを防ぐためにも、自分が何のために働いているのかということを明確にするべきだと筆者は主張します。

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あなたの存在価値をひと言でいうと?

 最後に追加のワークを1つ。次のシートの空欄にみなさんはどんな言葉を入れるでしょうか――?

 これは先ほどの提供価値宣言の発展形です。自分の存在価値宣言をひと言で表現するワークです。私自身のサンプルを紹介すると、こういう表現になります。

 私は「“働くとは何か!?”の翻訳人」として生きる。

 このワークは言ってみれば、自分の現下の人生の「最上位の目的」をキャッチコピー的に表現することです。私は「“働くとは何か!?”の名翻訳人」になることを8年前に決意した後、それを実現するためにサラリーマンからの独立、コンサルティングサービスの研究、ビジネス著書の出版、教育心理学の勉強、人事(HR)業界での人脈作り、など新規の知識習得や技能磨きをやってきました。

 これらはすべて上の一大目的の下の手段であり、実現のための最適解と思われる行動だと思ったからです。私はいま、小説を1本書いていますが、これもその目的を果たすためにひらめいたものです。

 人は、全人的に投げ出すに値するものをこしらえれば、部分でやるべきことはいかようにでも見えてくるし、やれるものです。ですから、大目的に対し情熱を燃やしているかぎり行き詰まりがない。

 働く個人も組織も経営者も、偏重した「還元論」ではなく、「全体論」の視点に寄り戻しをかけて、働くこと・キャリアを今一度見つめ直す時期にあると思います。(村山昇)

 →村山昇氏のバックナンバー

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