同じ運賃であればどっちを利用する? 新幹線またはLCC
格安航空会社(LCC)のことを、知っている人はどのくらいいるのだろうか。15〜59歳の人に聞いたところ、認知率は59.8%。男女別でみると、女性(52.0%)よりも男性(67.6%)の認知率が高かった。ライフネット生命保険調べ。
格安航空会社(LCC)のことを、知っている人はどのくらいいるのだろうか。15〜59歳の人に聞いたところ、認知率は59.8%。男女別でみると、女性(52.0%)よりも男性(67.6%)の認知率が高く、男女年代別では40代男性(78.0%)と50代女性(66.0%)の中高年齢層の認知率が高いことが、ライフネット生命保険の調査で分かった。
また「知っていて、関心がある(とても+やや)」という人を年収別にみると、「300万円未満」が34.9%、「300万円〜500万円未満」が42.4%、「500万円〜1000万円未満」が47.4%、「1000万円以上」が67.1%という結果に。「関心度の実態をみると、格安な航空運賃のLCCに高年収層がより熱い視線を注いでいる実態がうかがえた」(ライフネット生命保険)としている。
運賃が同じであれば新幹線? LCC?
運賃の安さのためなら我慢できる、と思うLCCのサービスは何だろうか。「食事や飲料、毛布などの機内サービスが有料」(54.6%)と答えた人が最も多く、次いで「客室乗務員など人的サービスの効率化」(41.9%)、「インターネット予約のみ」(37.4%)、「座席指定が有料」(36.4%)と続いた。
国内旅行での移動手段として、運賃が同程度と仮定した場合、LCCと新幹線どちらを利用したいと思っている人が多いのだろうか。「LCCのほうが良い」と答えた人をみると、中距離旅行(例:東京〜大阪間)では17.5%だったのに対し、遠距離旅行(例:東京〜福岡間)では59.7%。
国内中距離旅行で新幹線を選ぶと答えた人(825人)に、その理由を聞いたところ「飛行機を使う際の手間・面倒」が186人。そのうちの約6割が「空港までの移動の手間」を理由に挙げた。次いで「新幹線が好き」(104人)、「快適さ」(94人)と続いた。対して、国内中距離旅行でLCCを選ぶ人(175人)では半数以上が「時間的メリット」(99人)をその理由に挙げており、運賃が同程度になるのであれば目的地に早くつく方法としてLCCを選択したいと考えていることが分かった。
インターネットによる調査で、15〜59歳の男女1000人が回答した。調査期間は2月8日から9日まで。
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