企業や商品のPRキャラクター、ブランド力1位は「お父さん犬」
RJCリサーチは「第2回PRキャラクターブランド調査」の結果を発表、トップは前年に続いてソフトバンクの「お父さん犬」だった。地域をPRするキャラクターでは、東京スカイツリー関連キャラクターの躍進が目立った。
RJCリサーチは6月5日、「第2回PRキャラクターブランド調査」の結果を発表、トップは前年に続いてソフトバンクのテレビCMなどに出演している「お父さん犬」だった。2007年にスタートした広告「白戸家の人々」で人気を集め、ストラップやトートバッグなどのグッズも作られている。
同調査は、消費者のモニタリングをもとに「PR認知力」「和みイメージ」「独自イメージ」「活発イメージ」「洗練イメージ」「イメージアップ力」「イメ−ジ波及力」の7つの指標からキャラクターの効果を数値化したもの。企業や商品、団体、自治体、イベントなどのPRを主目的とするキャラクターが対象で、ミッキーマウスなどは対象外としている。
「お父さん犬」は「PR認知力」「独自イメージ」「イメージ波及力」の3項目でトップだったが、影響力を示す総合力スコアは前年比6.6ポイント減の85.8ポイントとなっていた。2位以下は、本田技研工業の「ASIMO」(82.7ポイント)、「キユーピー」(78.3ポイント)、不二家の「ペコちゃん」(77.0ポイント)、ミスタードーナツの「ポン・デ・ライオン」(73.0ポイント)だった。
ソラカラちゃんがノッポンに勝利
近年、日本各地の自治体などで、ご当地キャラクターを活用する例が増えている。地域キャラクターのランキングを見ると、1位の滋賀県彦根市の「ひこにゃん」(72.0ポイント)と2位の奈良県の「せんとくん」(60.8ポイント)は、前年と変わらず上位。しかし、3位にはくまもとサプライズキャンペーンの「くまモン」が前年比16.0ポイント増の58.5ポイントで入り、前年の46位から大きくランクアップした。
また、5月22日に開業した東京スカイツリー関連では、「ソラカラちゃん」が5位(前年7位)に入ったほか、押上・業平橋地区5商店会の「おしなりくん」が8位(同13位)と順位が上昇。一方で、東京タワーの「ノッポン」は前年の6位から9位に順位を下げた。
インターネットによる調査で、対象は15〜69歳の男女8991人。調査期間は2月3日から6日。
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