調査リポート
公式ページ制作が一段落、ソーシャルメディアマーケティング支援市場は成長鈍化
矢野経済研究所は「ソーシャルメディアマーケティング支援市場に関する調査結果」を発表、2011年度の市場規模を前年度比27.5%増の58億9000万円と推計した。企業がソーシャルメディア上に公式ページを構築するフェーズが一段落していることから、伸び率は鈍化しているようだ。
矢野経済研究所は6月13日、「ソーシャルメディアマーケティング支援市場に関する調査結果」を発表、2011年度の市場規模を前年度比27.5%増の58億9000万円と推計した。
ソーシャルメディアマーケティング支援とは、ソーシャルメディアにおける分析ツールの提供、ポリシー策定や効果測定・分析、戦略立案などのコンサルティング、専用ページや専用アプリの構築支援・運営代行などのサービスのこと。
前年度より大幅に増加しているが、「企業がソーシャルメディア上に公式ページを構築するフェーズは一段落」(矢野経済研究所)していることから、2010年度の同49.0%増より伸び率は鈍化している。
矢野経済研究所では「今後はクチコミ情報を分析するソーシャルメディアリスニングに留まらず、分析結果に基づき企業と消費者とのリレーションを図るソーシャルメディアコミュニケーションがより求められる。つまり、より具体的なマーケティング施策につながるツールや支援事業が展開されると予測する」と分析。市場規模を2012年度は前年度比17.5%増の69億2000万円、2013年度は同10.5%増の76億5000万円、2014年度は同7.2%増の82億円と予測している。
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