あまったソレ、どうする? 旬を見誤った人の末路:投資4コマ漫画『カブ・ジェネレーション』
毎週土曜連載でお送りしている『カブ・ジェネレーション』。買いすぎてあまったリンゴをおすそわけに持ってきたはるか。それを見て、あずさも思うところがあるようです。
ほんの少し前まで「ダウ平均がリーマンショック以来の高値更新か?」なんてニュースが流れていたのに、気が付けば世界経済の減速懸念でまた相場が悪くなってきています。私も、いくつかの株の売り時を待っていたはずなのに、買い値より安い「含み損」になってしまった銘柄もちらほら……。「株は買いより売りの方が難しい」と昔からさんざん言われていますが、本当ですね。
さて、秋は果物がおいしい季節です。果物や野菜は旬の時期には安く、栄養価も高くなるので買い時です。しかし株については、その企業がニュースで話題になるなど“旬”を迎えると、株価がぐっと上がってしまいます。うっかり旬の時期に買ってしまうと、そのころの株価より上がることはあまりなく、あっても期間が短かかったりします。そして、次第に下がっていくチャートをにらみながら損切り(買い値より安く売って損を確定させること)するか、塩漬け(買ったまま放置)にするか葛藤することになるわけです。
iPhone 5の発売時、アップルの株価は700ドル超えの最高値をつけました。しかし、その後はじわじわと下がって、10月17日終値は644ドルくらいです。株価チャートの上り坂を見て「この調子ならまだ上がる!」と意気込んで買ってしまった人もいるんじゃないでしょうか。しかしやっぱり、上がり続けるということはそうそうないのです。
株は話題になっている時期に買ってはいけない。そう分かってはいるのに魔がさして株価をチェックしてしまう。そしてついつい買い注文のボタンをクリック……してしまいたくなるんですよね。株は忍耐が必要です。ええ、本当です。
編集Hのつぶやき
iPhone 6の発売まで待ちましょう!
著者プロフィール:雄山スズコ
漫画家兼投資家。政治経済ジャンルに主に生息。2004年から投資を始める。中国株、日本株、各種外貨資産などさまざまな金融商品で痛手を負うが、こりずに挑戦中。著書に『政治萌え!〜国会ゆるゆる観察日記』(司書房)。2008年3月〜2011年12月に日本経済新聞紹介サイト「nikkei4946.com」で4コマ&コラム「まんがで見るキーワード」を連載。公式サイト「桃熊薬局」。著作一覧はこちら。
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