ニュース
ワークシェアリングとは違う? 次世代の働き方「コラボワーク」とは:これからのことがよく分かるコラム(2/5 ページ)
次世代の働き方として注目されている「コラボワーク」をご存じだろうか。多くの人は「ワークシェアリングと同じようなもの」と受け止めているようだが、実は違う。事例を紹介しながら、コラボワークについて紹介しよう。
意欲が高いのになぜ活用されないのか――女性・シニアに課せられた制約条件
女性・シニアの労働力の必要性が認識され、彼ら自身の労働意欲も高いにも関わらず、なぜ広がらないのか。それは彼らにはある種の制約条件があることに起因する。
多くのシニアは若者の育成スキルを持っているほか、長い社会人経験から不測の事態に柔軟に対応することができる。また、多くの女性は一度会社に入るなどして社会人としての基礎を学んでいるので、コミュニケーション能力が高い。さらに忙しい家事育児を通して、複数の仕事を手際よくこなすスキルも持っている。
その一方で、シニアは加齢による体力への不安や、若い従業員ばかりの中に1人で入ることへの不安を持っていたりする。女性も、家事や育児などによる時間的な制約や、子供の発熱や行事などの家庭の事情への理解を得られるかという不安を抱える。
今後、若者の労働人口が目減りしていく日本において、こういった能力や意欲があるのに、体力・時間・心理的な制約からフルタイムの仕事には踏み込めない人が、いかに働けるようになれるかが重要になっている。
そこで提案したのが「コラボワーク」という働き方だ。定義は「業務量・内容の選択をワーカー自身が行い、ワーカー同志で調整し、助け合いながら業務を完成させる」ことだ。よく受ける質問として、「ワークシェアリング」との違いがあるが、ここでは両者の違いを説明していく。
関連記事
- なぜ給料が二極化するのか? 年収200万円と800万円の人
景気低迷の影響を受け、給料は下がり続けている――。そんなビジネスパーソンも少なくないだろう。では、今後10年間はどうなのか。リクルートで働き、中学校の校長を務めた藤原和博さんに「10年後の給料」を予測してもらった。 - なぜ内定をもらえない学生が出てくるのか――彼らの行動を分析した
学生の就活が本格化しているが、内定をもらえる人ともらえない人でどのような違いがあるのか。これまでよく分からなかったことが、ビッグデータで明らかになってきたという。就活生の行動を分析している、リクルートキャリアの担当者に話を聞いた。 - 大企業の正社員、3割は会社を辞める
東日本大震災の発生以降、「今後どのように働いていけばいいのか」と考えるビジネスパーソンも多いのでは。ポスト大震災の働き方について、人気ブロガーのちきりんさんと人事コンサルタントの城繁幸さんが語り合った。 - どうすればいいのか? 年収300万円時代がやって来る
景気低迷などの影響を受け、会社員の給料が下がり続けている。低年収時代に会社員はどのように生きていけばいいのだろうか。この問題について、人事コンサルタントの城繁幸さんとフリーライターの赤木智弘さんが語り合った。 - 借金大国日本で“踏み倒す人”が急増している理由
国民年金、給食費、授業料、治療費……今、公的な支払いを踏み倒す人が増えている。この背景には、いったいどんな「裏」があるのだろうか? - これからのことがよく分かるコラム・バックナンバー:
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.