「イモトのWiFi」グローバルデータの情報漏えい騒動、該当者は何をすれば?(2/3 ページ)
海外旅行者向けにモバイルルータや携帯電話をレンタルしているエクスコムグローバルから、約11万件ものユーザー情報が流出した。クレジットカード番号やセキュリティコードなどが含まれており、不正利用される可能性が非常に高いため、該当者は即対応すべきだ。注意点をまとめた。
ほとんどすべてのカード情報が流出している
改めて、今回どんな情報が流出したのか、何が危険なのかを確認しよう。今回流出した情報には、以下の情報が含まれる。
- カード番号
- 有効期限
- カード名義人の氏名
- セキュリティコード(カードの裏面などに書かれている数字)
- 申込者の住所
これだけの情報が揃っていれば、大抵のECサイトで買い物ができる。悪意がある人間がこれらの情報を知れば、誰かになりすまして不正利用をするのは簡単ということだ。実際に、4月末の時点でカードの不正利用がすでに172件確認されているという報道もあり(参照リンク)、約1カ月経った今は、その数はもっと増えているはずだ。
もしあなたのクレジットカード情報が漏えいしていた場合、どうすればいいだろうか? セキュリティコードまで漏れている以上、一刻も早くカードを再発行するか、無効にするしかない。
「おわびメール」の問題点
「【エクスコムグローバル株式会社】不正アクセスによるお客様情報流出に関するお知らせとお詫び」というタイトルのメールが届いた人は、自分のカード情報が漏れている可能性があるので、直ちに確認をしたほうがいい。
しかし、エクスコムグローバルからのメールの文面には、いくつか問題点がある。
自分が該当するのかどうかがはっきり分からない
メール本文には書かれておらず、「不正アクセスによるお客様情報流出に関するお知らせとお詫び」(参照リンク)というページを見ないと分からないが、今回情報が流出していると思われる対象者は、2011年3月7日から2013年4月23日までの間に、GLOBALDATAやGlobal Cellularに申し込んだ人ということになる。
おわびメールが届いた人は、上記期間中に申し込んだユーザーということになるが、もしメールが届いていなかったとしても、心当たりがあれば確認してみたほうがいい。
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