コピペでのうっかり情報漏えいを防ぐ、共有PCで:3分LifeHacking
共有PCでは、クリップボード内にIDやパスワードが残っていて、次に利用した人がうっかり貼り付けてしまった、という事故が起こりうる。これを防ぐ、クリップボードの内容を定期的にクリアしてくれるソフトを紹介しよう。
クリップボードの機能を拡張するユーティリティは世の中に多く存在する。以前「クリップボード履歴&定型文で反復作業をPCに」で紹介した「ペースター」のように、過去にクリップボードに格納したテキストの履歴を取っておき、後から貼り付けられるソフトを使えば、文章の作成が効率的できるようになる。
もっとも、これが共有PCの場合、少々事情が変わってくる。クリップボードに格納したデータにIDやパスワードなどの個人情報が含まれていて、うっかり他人にバレてしまう危険性は常にある。ログアウトや再起動を小まめにすればよいのだが、忙しさにかまけてついついそのままにしてしまい、クリップボード内にどんなデータが残っているか分からないまま他人にPCを使わせてしまうことは、職場や家庭によってはよくあることだろう。
こうした場合は、むしろクリップボードのデータは定期的に消去された方が望ましいということになる。今回紹介する「クリップボードガード」はまさにそのような機能を持ったソフトで、指定した秒数でクリップボード内のデータをクリアする機能を持っている。これならPCを貸した相手がコピー&ペーストをした際に、クリップボード内に残っていたデータをうっかり貼り付けてしまった、ということがなくなる。
PCは1人に1台以上の時代とはいえ、まだまだ共有PCの出番は多い。普段は個人で使っているPCであっても、出張で事務所を訪れた社員に一時的に貸し与えるケースはあるはずだ。こうした場合に気兼ねなくPCを貸すことができるツールとして、本ソフトは活用できそうだ。
ソフト名 | 作者 | 利用料 |
---|---|---|
クリップボードガード | 八木岡裕揮 | 無料 |
関連記事
- 第15回 クリップボード履歴&定型文で反復作業をPCに
反復作業を毎日行っているなら、30分でいいから時間をとって「それはコンピュータに行わせられないか?」を考えてみたい。最も手軽に実行できるのが、クリップボード履歴の再活用。まずはここから試してみよう。 - クリップボードを活用する10の方法
クリップボードにコピーしたテキストをネット経由で転送したり、書式を整えたり、ほかのコンピュータと共有したり――クリップボードの10の活用法を紹介する。 - PCで仕事を速くする一覧
いかに仕事のスピードを上げるか。知的な仕事に携わっている人──つまり現代ではPCを使っている人にとって切実な問題だ。実体験に基づき、根源的なところから小手先の技まで、PCで仕事を早くする方法を考察する。 - それでも外せない、私の常駐ソフト
常駐ソフトはメモリ食い。それでも外せない珠玉の常駐ソフト5選をご紹介。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.