なぜ2位はダメなのか? 社長が1位にこだわるワケ:仕事をしたら“最年少上場”だった(後編)(4/5 ページ)
東証一部上場企業の最年少記録を塗り替えたリブセンスの村上社長は、「イマドキの若者は……」という若者論についてどのように感じているのだろうか。また自分よりも年下のスゴい経営者の名前を挙げてもらった。その人の名は……。
恋愛マッチングは世の中を変える
土肥:話は変わりますが、村上社長は現在婚活中だそうですね。ということで、結婚にちなんだサービスを考えている、ということを聞きました。例えば、婚活の情報サービスをつくって、それに社長ご自身が登録され、めでたくゴールイン! そして「ほら、このサービスを使えば、素敵なパートナーが見つかりますよ」という絵を描いていらっしゃるのでは?
村上:さすがですねえ(笑)、そのようなことを考えることもあります。仕事のマッチング、恋愛のマッチング――この2つは世の中を変えていくと思っているんですよ。自分の中でこれは大きなテーマでもあります。
ただ、男女の恋愛がうまくいくかどうかは、データベースのマッチングだけではないとも感じています。弊社でも社内恋愛があるのですが、データーベース的に言えば「そのカップル、ないな……」というケースをいくつか見てきました(失礼)。
「オレは○○のような人が好みだ」と言っている人でも、実際に結婚する人は全く違うケースって多いですよね。なので婚活サービスを考えた場合、マッチングというアプローチだけではないのかもしれない。いまはそんな仮説を立てているのですが、まだ消化しきれていません。
土肥:理想と現実は違う、という話ですよね。「オレは優しい女性が好みだ」と言いながら、実際に結婚してみると、奥さんの尻にひかれている男性って山ほどいます。
村上:恋愛というのは同じ場所に長時間いることで、芽生える感情というのもあります。そこで、どういったアプローチをすればいいのか――そんなことを考えていますね。
土肥:もう少し具体的に教えていただけますか?
村上:私がどのような経緯を経て結婚することができたのか。そのときの感情なども含めて、うまく効率化できるサービスかもしれません。結婚するにあたってユーザー目線で、いろいろなアイデアが浮かぶと思うんですよ。例えば、結婚までのステップが1〜10まであったとして、そのうちの、2、4、6、8はいらないんじゃないか、という指摘ができるかもしれません。そう考えると、自分が結婚してから、新しいサービスを立ち上げるほうがいいかもしれませんね。
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