英語力が必要な求人、どう変化している?――DODA調べ
インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA」は7月22日、企業が求める英語力の調査を行い、その結果を発表した。
インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA」は7月22日、企業が求める英語力の調査を行い、その結果を発表した。DODAが保有する求人(約20万件)のうち、英語力が必要とされる求人の割合をレベル別にみると、初級レベル(簡単な読み書きや会話ができる。TOEICテスト500点以下)は、2005年の4.2%から年々割合を増やし、2010年には50%を超え、その後は現在まで60%弱で推移している。上級レベル(ビジネスにおける商談・交渉ができる。TOEICテスト800点以上)についても、2005年の1.0%から2011年の28.6%まで右肩上がりに上昇、以降30%弱で高止まりをしている。
英語力が必要とされる求人の割合が高止まりしている背景として、「国内の景気が回復基調にあることにより、国内営業や販売・サービスなどの英語力が必須ではない求人が増加していることが挙げられる」(DODA)
企業の英語力に対する考え方にどのような変化があるのだろうか。「2011年ごろまでは『まずは英語力のある人を』と、英語力を最重要視する企業が多かったが、最近では、英語力は入社後の研修や自力の学習でも身につけられるという考え方が広がりつつある。そのため、英語力よりも職種の専門性や、能力の伸長に時間のかかる『マネジメント力』など人と関わる力が重視されるようになってきている」(同)という。
英語力だけが“武器に”なる時代ではなく、キャリアの価値を高めるためには、英語力にプラスしたスキルアップをしておくことが重要と言えそうだ。
関連記事
- 英語だけではダメ? 海外で活躍するために必要なこと――田村耕太郎さんの話
「グロバール化に対応するために、英語を勉強しなくては」と考えている人も多いだろう。ビジネスパーソンにとって英語力アップは大きな武器になると思うが、本当にそれだけでいいのだろうか。海外事情に詳しい識者に、グローバル人材になるための方法を聞いた。 - なぜ「グローバル」と聞いて、不安を感じるのか
「グローバル」という言葉をメディアで目にしない日はない。変化のスピードが速い時代に、私たちはどのように対応すればいいのだろうか。海外で活躍してきた、田村耕太郎氏に話を聞いた。 - なぜ給料が二極化するのか? 年収200万円と800万円の人
景気低迷の影響を受け、給料は下がり続けている――。そんなビジネスパーソンも少なくないだろう。では、今後10年間はどうなのか。リクルートで働き、中学校の校長を務めた藤原和博さんに「10年後の給料」を予測してもらった。 - アップルやマクドナルドは、本当に“悪の帝国”なのか?
弱体化する国家を尻目に、国境を気にせず自らの利益を追い求める“企業帝国”たち。世界が一握りのお金持ちと圧倒的多数の単純労働者に分かれていくなかで、人々が幸せになる方法はあるのか。小飼弾さんと松井博さんが語り合った。 - ハローワークで“やりたいこと”を探してみたけどなかった、という話
居酒屋で隣り合わせた男性の「やりたいことは、ハローワークでは見つからないな、マジで」という言葉に、思わず聞き入ってしまったサカタさん。就活に至るまでの、キャリア教育の難しさとは?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.