お金持ちと貧乏人は「お金の流れ」が違う:年収1000万円の貧乏人(2/3 ページ)
お金持ちになる人となれない人とでは、お金の使い方にどんな違いがあるのでしょうか。今回は、お金の流れを川に、貯蓄をダムにたとえて説明します。
「衣食住の川」をコントロールすると着実にお金が貯まる
では、この川の流れについて具体的に説明していくために、第1回で紹介した「年収1500万円にもかかわらず借金がある証券マンと、年収300万円の公務員」に再び登場してもらいます。
まず、証券マンについてです。彼は年収1500万円なので、世間一般の年収の2〜4倍はあるでしょう。大きくて立派な「給料の川」を持っているので、毎月たくさんの水が「ダム」に入ってきます。
しかし、残念ながら「ダム」の中に水は一滴も貯まっていません。すっからかんです。なぜならば、「給料の川」と同じくらい大きく立派な「衣食住の川」が流れているからです。
年収は高いのですが、生活費も高いのです。彼の一等地に借りているマンションの家賃や外車のローン、毎晩飲み歩いている飲食費に交際費……、毎晩タクシーで帰るので交通費もバカになりません。そして、年2回は家族で豪華な海外旅行に出かけているうえ、消費者金融からお金も借りているので、返済でもお金が出ていきます。
こんなペースで生活しているので、「衣食住の川」も大きくて立派なものになってしまいました。だから、「ダム」には一滴も水が残らないのです。
一方、年収300万円の公務員のお金の流れはどうでしょうか。収入は世間一般の平均より少ないくらいです。世の中にはもっと年収の高い人がたくさんいます。どちらかといえば、彼の「給料の川」は細い流れだといえるでしょう。それでも、先ほどの証券マンの先輩の「ダム」と異なり、公務員の「ダム」にはそれなりに水が貯まっていますね。なぜでしょうか?
それは、「衣食住の川」が、それほど大きくないからです。
おそらく毎月決めた額を貯金し、予算を立ててムダな出費をしないように心がけているのでしょう。自分の「衣食住の川」をコントロールできているので、彼の「ダム」には、ゆっくりですが着実に水が貯まっていくのです。
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