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ケネディの娘は父が果たせなかった「日本への想い」を成し遂げるのか?伊吹太歩の世界の歩き方(3/3 ページ)

次期駐日大使に指名されたキャロライン・ケネディ。もう1つの候補だったカナダではなく、任地に日本を選んだJFKの娘が胸に抱くものは何なのだろうか?

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400億円の資産を持つ庶民派のキャロライン

 そんなケネディ家の血を受け継ぐキャロラインだが、素顔は実は庶民派だ。4億ドル(約400億円)といわれる資産を誇るにも関わらず、移動は地下鉄を使うことも少なくない。本の取材などでは移動の飛行機も自分で座席予約をして、エコノミークラスで移動、お抱え運転手もいない。ニューヨークの中心部にある自宅で立食スタイルのホームパーティを開くことも多いが、美術館デザイナーである夫が手料理を振る舞うという。スピーチなどでよく使う言葉は、「私たちそれぞれが変化を起こせる。みな挑戦することよ」だ。

 家庭では、3人の子供がいる。夫とは米メディアでずっと離婚危機がささやかれてきたが、2013年になってセントバース島でのバケーション中に、夫との仲睦まじい姿をばっちりとパパラッチされており、そんな噂も吹き飛んだ。だが日本には「単身赴任」するとみられており、また離婚が話題になる可能性もある。

 今回の指名は、米国でもかなり大きく扱われた。キャロライン自身が多くを語っていないため、彼女の現在の日本に対する印象など分からないことも多い。そんなキャロラインをよそ目に、今回の指名について、メディアはああでもないこうでもないと見解を並べている。

 印象的だったのはケネディ家について著作のあるローレンス・リーマーのコメントだ。リーマーは、「日本人はケネディ一家が好きだ。西洋のものなら何でも興味があるし、有名人が大好きだ」。このコメントに納得いかない読者もいるかもしれない。だがハリウッド俳優や歌手が空港に到着したら、大挙して女性(もちろん男性も)が空港に押し寄せるのが日本。少なくとも、海外には日本はそういう国だと見えている。

 ただ、そこに暗殺された大統領の「因縁」と、2013年11月にJFKがテキサス州で暗殺されてから50年を迎えるという事実が加わったとしても、日本人がキャロライン見たさに空港に押し寄せるなんてことはあり得ないだろうが。

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