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社長になるにはどうしたら? 必要な資金はスロットで――実業家・作野裕樹氏働くこと、生きること(前編)(3/3 ページ)

六本木と熱海で会社を経営する作野裕樹氏は、小学校のころから「社長になるにはどうしたらいいのか」を考えていた。起業家育成にも力を入れているが、そのバックグランドにはさまざまな人生経験があった。

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自分の持っている情報を売ろうという発想がブレイク

 半年ぐらいスロットで資本金を貯め、24歳の春にお金がかからない代理店のビジネスを始めた。「なにを売っていいかも分からない状態だった」からいろんな事業を試したが、そこで気付いたのは集客の重要性だったという。

 「でも僕は口下手で営業ができなかったので、インターネットを利用しようと思ってWebサイトの作り方やメルマガ発行の方法、マーケティングや集客の仕方を勉強しました。手がけたのは、いまでいうアフィリエイトのような手法。ただ人の商品を売るだけだと粗利が少なくなるし、なにか自分で商品を売ったほうがいいと考えて、自分の情報を売ることを思いついたんです。自分がやってきたインターネットでの集客方法を冊子にして売れば、必要としている人がいるかもしれないと思って。結果的には、それがブレイクのきっかけでしたね。情報商材販売がブームになりかけていた時期だったし、元手もかからないし、印刷するだけで売れました」

 2003年には顧客のメールフォローを自動化する「アスメル・ステップメールサービス」を自社開発して成功。さらに2011年に国内唯一のTwitter広告アフィリエイトサービス「ツイアド」の再生に着手し、日本一の実積を打ち立てることに。しかし事業成功の裏側に、独自の戦略があったことを知る人は少ない。

つづく

印南敦史(いんなみ・あつし)

 1962年東京生まれ。ライター、編集者、コピーライター。人間性を引き出すことに主眼を置いたインタビューを得意分野とし、週刊文春、日刊現代、STORYなどさまざまな媒体において、これまでに500件におよぶインタビュー実積を持つ。また書評家でもあり、「ライフハッカー」への寄稿は高い評価を得ている。


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