インタビュー
時代の空気を読めない男が、“ヒット作請負人”になれた理由:これからの働き方、新時代のリーダー(後編)(5/5 ページ)
『ドラゴン桜』『宇宙兄弟』といった漫画の編集を手掛けてきた、コルクの佐渡島さんはどのようにしてヒット作を生み出してきたのだろうか。その秘密を聞いたところ「自分は時代の空気を読まない」と意外な答えが返ってきた。
佐渡島:小山さんには「絶対に漫画家になれる」と言って、上京してもらいました。家族もいらっしゃるので、こちらが心配になりました。ダメ出しをしながら、胃が痛かったですね(苦笑)。
連載が決まったとき、小山さんに「何度も何度も描き直しをさせられて、不安ではなかったですか?」と聞きました。すると、このように言ってくれました。「面白いモノをつくって『NO』と言われたら、不安を感じていたかもしれません。でも『面白いモノをつくる』という目標が同じだったので、不安は感じませんでした。面白いモノがつくれないのは自分の努力不足。自分が努力すればいいだけのことですから」と。
この話を聞いたとき、編集の仕事をしていて「良かったなあ」と思いましたね。
(終わり)
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