コラム
メガバンクが投資したくなる“おもしろい企業”とは? ポイントは2つ(2/3 ページ)
「三菱東京UFJ銀行」と聞いてどんなイメージを持つ人が多いのだろうか。多くの人は「日本を代表する銀行」「大企業を中心に融資する」などと想像するだろうが、最近これまでになかった動きをしているという。それは……。
「経営支援」を受けたい
三菱東京UFJ銀行といえば行名のとおり、その昔「三菱銀行」「東京銀行」「UFJ銀行」が合併して、誕生したメガバンクだ。誰もが知っている大企業と取引されているのに、なぜ中小企業の支援に力を入れていこうとしているのだろうか?
銀行の仕事とは、利用者のお金を預かって、それを企業に融資する。その利ザヤで商売をする……というのが基本だ。従来の銀行は「企業の資金調達ニーズに応えていればいい」といった発想だった。でも、それだけではいけない。銀行からお金を借りるだけではなく、「経営支援」も受けたい企業が増えているのでは――という仮説から、ビジネスコンテスト「Rise Up Festa」は始まった。成長性が期待できる中小企業にはグループから支援をしよう、というプロジェクトだ。
ビジネスコンテスト自体は、行政やさまざまな企業がやっていることであり珍しくない。しかしBTMUではRise Up Festaが初めての試みだという。
銀行といえば硬いイメージがあり、中の行員たちも「ビジネスコンテストなんて銀行員がやる仕事ではない」と思っていたという。本業をきちんとやっているのはもちろんのこと、今回のビジネスコンテストを通じて、経営者との接点を増やしていくことが狙いだという。
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