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「侍ジャパン」を常設化するもサポートが足りない日本野球機構臼北信行のスポーツ裏ネタ通信(4/4 ページ)

日本人メジャーリーガーを呼んで「日米野球」を2014年11月に開催したいと発表した日本野球機構。だが、具体案を聞くと、そもそも実現するかどうかは今後の交渉次第だという。なぜ、このタイミングで発表したのだろうか?

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もう1つのWBC、「プレミア12」は開催できるのか?

 なるほど、NPBの舵取りの悪さは他の案件でも理解できる。補足しておけば、2015年に東京で開催が予定されているはずの国際野球連盟(IBAF)主催の国際大会「プレミア12」についても、その詳細は未発表のままだ。

 第3回WBCに出場した16カ国・地域の中から12カ国・地域が出場し、WBCと並ぶ世界一決定戦としての定着を目指すことになっているが、各球団の関係者が「本当にやるのか」と首をかしげるのも無理はない。在京球団の幹部も次のように憤る。

 「来年開催予定の国際大会の詳細が何も決まっておらず、発表されないなんて前代未聞。開催国にも関わらず、IBAFとの話し合いがキチンとできていないNPBにやはり問題がある。

 侍ジャパンが参加するはずの大事な大会なのに、一体どうなっているのか。もし開催が直前になって決まって『主力選手を貸してほしい』と言われても、こっちは準備もなく簡単に『ハイ、そうですか』とは言えない。こんないい加減なやり方ではわれわれの球団だけでなく、ファンやスポンサーだってプレミア12、ひいては侍ジャパンにソッポを向いてしまうと思う」

 常設化した侍ジャパンによって2013年度期以降の決算も黒字化を目指そうとしているNPB。しかし、その「侍マネー」も他球団の協力とファンやスポンサーの支持がないと生み出すことは難しい。果たして、今後どう運営していくのか。熊崎コミッショナーらNPB幹部には、水面下で揺らいでいる侍ジャパンへの迅速な対処と次の一手が求められている。

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