「タイヤ点検をする人」は増税対策意識も高い?──JATMA調査:調査リポート
4月8日はタイヤの日──。日本自動車タイヤ協会が「タイヤの空気圧点検と増税対策」に関する意識調査を実施。“増税対策”の意識が高い人は、「カーメンテの意識も高い」ことが分かった。
クルマの「日常点検」していますか? 「タイヤの空気圧点検をする人は、クルマの増税対策の意識も高い」──日本自動車タイヤ協会(JATMA)がこのような調査結果を発表した。
「タイヤの空気圧点検に関する意識調査」として20代〜50代の自家用車を所有するドライバーに対して実施。2014年は消費増税にともなうクルマの維持費増(メンテナンス費、ガソリン代、その他雑費など)も課題になる中、ドライバーの意識の変化の調査もあわせて行った。
「増税対策を行った人」は、カーメンテと安全運転の意識も高い?
多くは「増税後もクルマでの節約は特に考えていない」(74.3%)、「クルマにかける金額も変わらない」(58.8%)と冷静だが、「増税を受けて、何かクルマの節約を考えた」(25.8%)層は、日頃から燃費を意識した運転を心がけている割合が多いことも分かった。この層は、1カ月に1回を目安に行ういくつかの“日常点検”のうち、タイヤ空気圧点検への意識が高かった(73.8%)。
タイヤの空気圧を適切に管理することは、安全性やタイヤの寿命はもちろん、転がり抵抗が少なくなる(適切になる)ことで燃費の向上にもつながる。「空気圧を点検することで節約につながるのであれば、当然定期的に行いたい」と、節約意識を軸に点検意識を高めたドライバーも多かった。
一方、「空気圧が適切でないと弊害が起きることを知っている」(80.3%)という知識はあるものの、「マイカーの適正空気圧を知らない」(58.8%)が半数以上を占め、「月に1度以上の適切な頻度で空気圧点検を行っている」割合も24.1%ほどにとどまった。
以前は「運行前点検」として1日1回乗車前に行うことが義務付られていたが、最近はクルマの技術の進歩や使用形態の多様化に応じ、1カ月に1回程度を目安とする「日常点検」でよいようになった(2007年に法改正)。ただ、走行距離や時間の経過にともなって劣化、消耗していく部品があるのは変わらず、ドライバーの責任として定期的なメンテナンスが必要なのも変わらない。JATMAは「4月8日のタイヤの日」とともに年間を通して啓もう活動を行うことで、「もっとタイヤのことを知ってほしい。それがコスト削減、もちろん交通安全につながります」とアピールする。
インターネットによる調査で、全国の自動車を所有する20代〜50代の男女各50人、計400人が回答した。実施期間は2014年1月23日〜27日。
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