インタビュー
本命は何? リクルートが“未来レストラン“で示した「スマホの次」:ウエアラブルとビッグデータ(2/4 ページ)
ウエアラブルとビッグデータ。ここに次のビジネスチャンスが埋まっていると考える人は多いかもしれない。ただ、形はまだぼんやりしている。先日行われた“未来レストラン“の実証実験イベントより、リクルートが「スマホの次」をどう考えているか、キーマンに話を聞いた。
違和感なく「入力させる」工夫に、新しい技術を有効に活用
米谷氏 リクルートは現在、当然ですがスマートデバイス向けサービスにすごく力を入れています。ただ、2年後、3年後はどうでしょう。主流はスマートデバイスではない何かに変わっていることでしょう。では何に変わるのか。われわれはその1つとして「ウエアラブル」に可能性があると考えました。
ウエアラブルデバイスはキーボードがありません。スマートデバイスのような大きな画面や、手(タッチ)で操作できるユーザーインタフェースも基本は乏しいものと想定されます。つまり、入力の方法と、情報を機器にフィードバックするやり方は今まで通りでは通用しないことがあります。この2つの課題をどうするかを実証するのが今回イベントの趣旨です。
── 確かに「未来のレストランの場合」として具体的に例を示してくれると、現時点で実用性があるかは別にして、ユーザーへ分かりやすく伝わりますね。
米谷氏 レストランのファンクションは意外にたくさんあります。今回の展示イベントでは、誘致、注文、決済のカテゴリ別に計5つのシーンでどう新しい提案ができるかをテーマにしました。
自身が注文した料理は、店内の大型ディスプレイ(写真ではプロジェクター投射された画面)に表示され、「料理がいつ出てくるか」を視認できる。病院や銀行などの順番待ち掲示板と役割は同じで、さりとてすごい技術ではないが、ゲーム性を持たせることで「客を楽しませる」要素と工夫を加えた。つまり顧客満足度を高められる新しい手段であるのがキモだCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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