インタビュー
本命は何? リクルートが“未来レストラン“で示した「スマホの次」:ウエアラブルとビッグデータ(2/4 ページ)
ウエアラブルとビッグデータ。ここに次のビジネスチャンスが埋まっていると考える人は多いかもしれない。ただ、形はまだぼんやりしている。先日行われた“未来レストラン“の実証実験イベントより、リクルートが「スマホの次」をどう考えているか、キーマンに話を聞いた。
違和感なく「入力させる」工夫に、新しい技術を有効に活用
米谷氏 リクルートは現在、当然ですがスマートデバイス向けサービスにすごく力を入れています。ただ、2年後、3年後はどうでしょう。主流はスマートデバイスではない何かに変わっていることでしょう。では何に変わるのか。われわれはその1つとして「ウエアラブル」に可能性があると考えました。
ウエアラブルデバイスはキーボードがありません。スマートデバイスのような大きな画面や、手(タッチ)で操作できるユーザーインタフェースも基本は乏しいものと想定されます。つまり、入力の方法と、情報を機器にフィードバックするやり方は今まで通りでは通用しないことがあります。この2つの課題をどうするかを実証するのが今回イベントの趣旨です。
── 確かに「未来のレストランの場合」として具体的に例を示してくれると、現時点で実用性があるかは別にして、ユーザーへ分かりやすく伝わりますね。
米谷氏 レストランのファンクションは意外にたくさんあります。今回の展示イベントでは、誘致、注文、決済のカテゴリ別に計5つのシーンでどう新しい提案ができるかをテーマにしました。
関連記事
- 仕事をしたら“就活生の動き”が見えてきた:なぜ内定をもらえない学生が出てくるのか――彼らの行動を分析した
学生の就活が本格化しているが、内定をもらえる人ともらえない人でどのような違いがあるのか。これまでよく分からなかったことが、ビッグデータで明らかになってきたという。就活生の行動を分析している、リクルートキャリアの担当者に話を聞いた。 - 2014 International CES:メガネ、腕輪、ネックレス、ペンダント――“身につける”情報機器、百花繚乱
さりげなく身につけた情報機器がコミュニケーションを助け、健康管理に役立つ――。米ラスベガスで開催された国際家電展示会「CES」の今年の主役はウェアラブル機器。一見すると情報機器には見えないような製品が続々と登場している。 - 半径300メートルのIT:スマホ中毒だからこそ「スマートウオッチ」に期待する逆説的な理由
iPhoneのようにポケットに収まるサイズのスマホは便利ですが、ほんのちょっとの空き時間にも触りたくなってしまうほどのスマホ中毒の筆者。「ながら歩き」をやめるために考えている方法とは - 上阪徹が探る、リクルートのリアル:仕事ができる人の共通点は? リクルートで働いて学んだこと
幅広い領域で次々とビジネスを拡大しているリクルート。今や売り上げは1兆円以上に。今のリクルートって、いったいどうなっているのか。第一線で活躍する“エース”たちから、今のリクルートのリアルを探る。 - 友だちとの“すれ違い”も通知――リクルートテクノロジーズの女性向けリストバンド型デバイス
リクルートテクノロジーズが、機能を抑えた女性向けのウェラブル端末「Lily」のプロトタイプを参考出展している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.