Gunosyユーザーはどんな人? 膨大なデータから行動履歴が見えてきた:仕事をしたら“ニュースアプリ”ができた(前編)(3/6 ページ)
通勤中などに、ニュースアプリを使ってその日のニュースを読んでいる人も多いのでは。そうした人たちはどんな記事を読んでいるのだろうか。グノシーを運営している福島社長に、膨大なデータからユーザーの行動履歴をひも解いてもらった。
曜日や時間帯によって、読まれる記事が違う
土肥: なるほど。少しホッとしました。では曜日によって、傾向が違っていたりしますか?
福島: 月曜日は仕事が始まるので、仕事に関連する記事がよく読まれます。タブの「経済」を押して、そこのニュースを読まれる人も多いのですが、自分の仕事に役立ちそうなニュースを探している人が目立ちますね。例えば、マイニュースの中に「芸能」や「エンタメ」の記事が並んでいる中でも、「○○が新発売」「話題に困ったときのビジネスネタ」といったニュースが読まれています。あと、朝はカタめの記事、夕方はヤワめの記事が好まれますね。
土肥: 月曜日とか朝とか、比較的に頭がスッキリしているとき、人はカタめというかマジメな記事を読む。ということは、週末になると?
福島: 「モテるための必勝法」といった記事が読まれる傾向がありますね(笑)。
土肥: 「週末にデートがあるから」「土曜日に合コンがあるから」といった人たちが、準備の意味も含めてそうした記事を読むのでしょうね(笑)。
福島: そして、日曜日の夕方あたりから、再びカタめの記事が読まれるんですよ。たぶん「明日の仕事に備えて……」という人が多いのではないでしょうか。
土肥: ほー、それは興味深い。「サザエさん症候群」という言葉がありますよね。日曜日の18時30分に放送される『サザエさん』を見終わったあとに、「明日は仕事か。嫌だなあ」という気持ちになる。ひどい人になると、体調不良や倦怠感を訴えるそうですが、その一方できちんと「明日のために」準備をしている人が多いようですね。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「今」話題のニュースをコンパクトに届ける「Gunosy」――テーマ別、70誌の購読も
Web上にある膨大なコンテンツから自分の興味の沿った記事をピックアップしてくれるニュースアプリ「Gunosy」。2014年2月の大幅アップデートで、エンタメや社会、経済といったカテゴリ別に読める機能も追加した。
NHKが、火災ホテルを「ラブホテル」と報じない理由
言葉を生業にしているマスコミだが、会社によってビミョーに違いがあることをご存じだろうか。その「裏」には、「華道」や「茶道」と同じく「報道」ならではの作法があるという。
なぜ男性ファッション誌『smart』は売れているのか
男性向けの雑誌が苦戦している。しかし逆風が吹き荒れる中でも、売れている雑誌がある。それが男性ファッション誌の『smart』だ。販売部数を伸ばしている理由、そして若い男性の心をつかむ秘けつなどを、太田智之編集長に聞いた。
朝日新聞が、世間の感覚とズレにズレている理由
気鋭のジャーナリスト、上杉隆氏、相場英雄氏、窪田順生氏の3人が、Business Media 誠に登場。「政治評論家に多額の資金が渡った」と指摘されている官房機密費問題や、メディアが抱える問題点などについて語り合った。
なぜこの国に、“モミ消しのプロ”は存在しないのか
ジャーナリスト・上杉隆氏をホストとする対談連載1回目。事件などを追い続けているノンフィクションライター・窪田順生氏を招き、メディアの現状や課題などを語り合った。
