スマートフォン広告にイラッとした経験、ある?:誤クリック後にアプリを消す人も
スマートフォンでWebサイトなどを見ていて、間違って広告を押してしまった経験はないだろうか。スマートフォン広告に対する反応はネガティブなものが多く、クリックミスを誘発したアプリを消してしまうケースもあるという。ジャストシステム調べ。
スマートフォンの画面上に広告が表示されて、誤って押してしまったことはありますか? ジャストシステムがスマホユーザーに聞いたところ、62.8%が意図せずにクリックした経験があることが分かった。
さまざまな広告の中でも、誤って押してしまう人が多いのは「クリックすると大きな広告が表示される、埋め込み式の横長バナー」(26.0%)と「コンテンツに覆い被さるタイプの横長バナー」(27.0%)で、それぞれほぼ4人に1人が誤クリックの経験をしているようだ。
こうした意図しないクリックをしたときに、58.1%のユーザーが不快感を覚え、66.7%のユーザーがストレスを感じるという。6.0%が意図しないクリックからでも「商品やサービスを購入」した経験があるのに対し、「クリックを誘導したアプリをアンインストール」したことがあるユーザーは20.3%にのぼった。
ストレスを感じない広告はあるか
最近、実例が増えてきたネイティブ広告(Webサイト上のコンテンツと似た形式で提供される広告)や、ターゲティング広告(閲覧したWebページや検索履歴などを基に内容が決まる広告)はユーザーにどういった印象を与えているのだろうか。
ターゲティング広告については、「もうこの広告いい加減にしてくれ」と思う人が63.0%、「その広告商材の印象が悪くなる」と思う人が45.0%いるほか、「ターゲティングを回避する設定を行う」とする人も35.3%にのぼった。
ネイティブ広告についても「ストレスを感じる」人が66.7%、「嫌悪感・不信感」を持つ人が65.0%いるほか、77.3%の人が「だまされた気分になる」ことが分かった。ジャストシステムは「利用方法によっては、ユーザーに対して企業や商材にネガティブな印象を持たせてしまう可能性もある」とコメントしている。
広告の表示方法によってもストレスを感じるかどうかは変わるという。画面上の占有率と表示位置による印象の違いを聞いたところ、最も心象が悪いのは、画面すべてが覆われるタイプで、77.4%の人がストレスを感じると答えた。一方で、画面下部に20%ほどの大きさの広告が出るタイプについては、ストレスを感じる人が最も少なく、27.4%にとどまった。
本調査はジャストシステムのアンケートサービス「Fastask」による調査で、10〜60代男女のスマートフォンユーザー1297人が対象。調査期間は2014年6月20日〜23日。
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