10代のメディア接触時間、スマホがテレビを上回る
テレビ、新聞、PCやスマホのインターネットといったメディアの利用実態について、ジャストシステムが調査したところ、10代のスマホユーザーは、テレビの視聴時間よりもスマホのネット利用時間の方が長いことが分かった。
スマートフォンの普及で、特に若年層のメディア利用に大きな変化が起きているという。ジャストシステムが「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査」(2014年5月度)において、テレビ、新聞、PCのインターネット、スマホのインターネットといった各メディアの利用状況を調査したところ、10代のスマートフォンユーザーにおいては、「テレビ」の視聴時間よりも「スマートフォンからのインターネット接続」時間が上回ることが分かった。
「テレビ」「ラジオ」「新聞」「雑誌」「PCからのインターネット接続」「スマートフォンからのインターネット接続」について、仕事を除いた利用時間を尋ねたところ、15歳から19歳については、「スマートフォンからのインターネット接続」が104.3分と最も長くなり、「テレビ」の94.9分や、「PCからのインターネット接続」の89.8分を上回った。
2013年12月に実施した調査では、「PCからのインターネット接続」が121.3分で最も長く、「テレビ」は106.7分、「スマートフォンからのインターネット接続」は99.9分となっていたが、今回はその順位が入れ替わった形だ。
なお、この結果は男女間で大きな差が出ている。男性については、15〜19歳だけでなく、25〜29歳のブロックについてもテレビよりスマホのインターネット利用時間が長くなった。また、ほとんど世代で男性はテレビの視聴時間よりも、PCによるインターネット利用時間が多い。
一方、女性は男性に比べてテレビの視聴時間が長いものの、15〜24歳の若年層ではスマホでのインターネット利用時間も男性より長い。20〜24歳のブロックでは、女性についてもテレビよりスマホのインターネット利用時間が長くなった。
WindowsユーザーのWebブラウザ、Google Chromeの人気が急上昇
Windowsユーザーが利用しているWebブラウザについて調査したところ、Internet Explorer 11が34.6%で最も高く、次いでGoogle Chromeが33.3%、Firefoxが19.2%となった。前月と比較するとGoogle ChromeとFirefoxが大きくポイントを伸ばす一方で、Internet Explorer 11をはじめとするInternet Explorerの割合が全体的にやや減少した。
Internet Explorerは4月下旬に、セキュリティの脆弱(ぜいじゃく)性が報告されて、話題になった。この脆弱性に対処するために、Internet ExplorerからほかのWebブラウザに切り替えたユーザーが一定数いたと考えられる。
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本調査はジャストシステムのアンケートサービス「Fastask」によるもので、15〜69歳までの1100人が対象。調査期間は2014年5月28日〜29日。
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