クレカ対応個人決裁「Square」に新機能、ネット接続なしでも受付可能に
クレジットカードが使えるモバイルレジサービス「Square」に、一時的にネット接続のない場所でも使える新機能「オフラインモード」が加わった。ネットに接続できない場所や一時的につながりにくい場所でも決裁サービスを続行できる。
モバイルレジサービス Squareは7月30日、ネット接続のない環境でもクレジットカード決済を含む“Squareレジ”を使える新機能「オフラインモード」の提供を始めた。
Squareレジは、スマートデバイスベースで手軽な手数料で利用できるクレジットカード決済やPOSレジの機能を提供するモバイルレジ・決済サービス/アプリ(iOS、Android機器対応)。2013年5月に日本でサービスを始め、2014年7月現在、決裁の累計は約100億円に達した。
手軽に導入できること、手数料が低く(3.25%)明確なこと、入金の早さを強みに、個人商店などの小規模な店舗や移動型店舗などへ訴求する。タブレットなどを活用したPOSレジ機能を手軽に使え、通信も行えるスマートデバイスベースで使える特徴を生かし、移動型店舗や一時的な出張型店舗、屋外で提供する物販サービス(例えば、移動型の弁当販売、フリーマーケットやコミケ、イベント物販など)での利用シーンでも、スマートデバイスのイヤフォン端子へ装着するクレジットカードリーダー(907円 税別)とともにクレジットカード決済機能を提供する。先日、利用者に請求書を発行する「Squareインボイス」機能も実装した。
新機能のオフラインモードは、決済を受け付けるためインターネット接続ができる環境になければ使えなかった課題を解消するもの。一時的に情報をセキュアに保管し、販売者(Squareレジ利用者)がネット接続ができる場所へ移った時点で決済処理を続行する仕組み。保有期間は72時間。ネット環境のない地方やルーラルエリア(山間部)などでの利用、あるいは不安定なことがある大都市部の人口密集エリアやイベントスペース、地下店舗などでの利便性を高めるほか、屋内店舗でもメンテナンスなどで一時的にネット接続が止まる場合も決裁サービスを続けられる。
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